「北海道にはアマガエルがいない」という話を聞いたことはありませんか? キャンプや登山、あるいは庭先でカエルの声を聞いたとき、「あれは本当にアマガエルなのかな?」と疑問に思う方も多いはず。
結論から言うと、北海道にもアマガエルは生息しています。 しかし、なぜ「いない」という噂が流れるのか、本州のアマガエルとは何が違うのか。北海道ならではのカエル事情を詳しく紐解いていきましょう。
北海道にいるのは「ニホンアマガエル」
日本全国に広く分布している「ニホンアマガエル」は、北海道にもしっかりと生息しています。
なぜ「いない」と誤解されるのか?
北海道には、本州で馴染み深い「トノサマガエル」が自然分布していない(※一部地域で国内外来種として定着)ため、「カエル自体が少ない」あるいは「種類が違う」というイメージが先行し、「アマガエルもいないのでは?」と混同されることがあるようです。
また、北海道の湿地や森林でよく見かけるのは「エゾアカガエル」という種類であり、茶褐色の彼らが目立つことも一因かもしれません。
北海道で見られる「緑色のカエル」の正体
北海道で目にする緑色の小さなカエルは、ほぼ間違いなくニホンアマガエルです。しかし、本州との環境の違いからいくつか注意点があります。
鳴き声のシーズンが短い
本州では春先から秋口まで長く鳴き声が聞こえますが、北海道では冬眠期間が長いため、活発に活動する期間が限られています。この「存在感を示す期間の短さ」が、見かける機会を少なくさせている要因かもしれません。
どこで見つけられる?
本州同様、水田の近くや、庭の植え込み、雨上がりのアスファルトの上などで見ることができます。北海道の厳しい冬を、地中の深い場所や落ち葉の下で耐え忍んで生き抜いています。
要注意!北海道にしかいないカエルと外来種
「緑のカエル=アマガエル」と判断する前に、北海道の特殊なカエル相(そう)についても知っておきましょう。
エゾアカガエルとの見分け方
北海道を代表するカエルです。
- アマガエル: 鼻から目を通る黒い筋がある。指先に吸盤がある。
- エゾアカガエル: 全体的に茶色く、吸盤がない。アマガエルより一回り大きい。
アズマヒキガエルの流入
本来、北海道にはヒキガエルは生息していませんでしたが、現在は国内外来種として全道に広がっています。アマガエルとは見た目が全く異なりますが、北海道のカエル生態系を語る上では外せない存在です。
まとめ:北海道のアマガエルは、たくましく生きている
「北海道にアマガエルはいない」というのは誤解であり、彼らは北の大地の厳しい冬を乗り越え、短い夏を謳歌しています。
もし道内で緑色の小さなカエルを見つけたら、それは紛れもなく、厳しい自然環境に適応したニホンアマガエルです。指先の吸盤や、目の横の黒いラインをチェックして、そのたくましい姿を観察してみてくださいね。


