「きなこまぶしわらび餅」のような可愛い姿で大人気のアメフクラガエル。しかし、いざ飼育を始めてみると、多くの飼い主さんが「餌やり」の壁にぶつかります。
彼らは体が丸いわりに「口がとても小さい」ため、他のカエルと同じ感覚で餌をあげると、大きすぎて全く食べてくれません。また、土の中に潜っている時間が長いため、「いつ、どうやって与えればいいの?」という疑問も湧いてきます。
今回は、アメフクラガエルの小さな口に合うおすすめの生き餌(種類)から、気になる人工餌への餌付けの現実、そして「食べない!」と焦った時のチェックリストまで、アメフクラガエルの食事に関するすべてを徹底解説します。
アメフクラガエルの餌の「種類」|口のサイズに合わせるのが鉄則
アメフクラガエルの口は、体長4〜5cmの成体でも「数ミリ」しか開きません。
主食は「極小サイズの生き餌」
一番確実で栄養価が高いのは、活きた昆虫です。
| ヨーロッパイエコオロギ(SSサイズ) | 生後間もない、2〜3mm程度の「ピンヘッド」と呼ばれるサイズが最適です。 |
| ショウジョウバエ | 飛ばないように改良された「トリニドショウジョウバエ」や「キイロショウジョウバエ」が、サイズ的にも食いつき的にも非常に優秀です。 |
| レッドローチ(SSサイズ) | 動きが素早いため、カエルの狩猟本能を刺激します。 |
「人工餌」は食べてくれる?
ツノガエル用の人工飼料(練り餌)などを、ゴマ粒ほどのサイズに丸めて鼻先で揺らすと食べる個体もいます。 しかし、アメフクラガエルは視覚よりも「獲物の動き」に反応するため、人工餌への餌付けは難易度が非常に高いのが現実です。「食べてくれたらラッキー」程度に考え、基本は生き餌を用意する覚悟でお迎えしましょう。
餌の「頻度」と「量」|あげすぎは肥満の元!
土の中でじっとしている彼らは、エネルギーの消費(代謝)がとても少ない生き物です。
| 頻度 | 成体であれば「週に1〜2回」で十分です。(ベビーの場合は2〜3日に1回) |
| 量 | 1回の給餌で、極小コオロギやショウジョウバエを「3〜5匹」程度。 |
カエルは「食べられる時に限界まで食べる」習性があるため、与えれば与えるだけ食べてしまいますが、肥満は短命に直結します。少し物足りないかな?と思う腹八分目が長生きの秘訣です。

姿が見えない!正しい餌の「与え方」
土に潜っている彼らに、どうやって餌を届けるのか。2つの代表的な方法を紹介します。
1. ばらまき給餌(夜間)
カエルが活動を始める夜間に、ケージの土の上にコオロギを数匹放しておく方法です。
カエルにストレスがかからない。
食べた量が把握しづらく、残ったコオロギがカエルをかじるリスクがある。
2. 別容器での給餌(プラケ給餌)おすすめ!
土から掘り起こし、何も敷いていない小さなプラスチックケースに移して、目の前に餌を落とす方法です。
食べた量やフンの状態を確実に確認できる。
掘り起こされるストレスがあるため、手早く終わらせる必要がある。 初心者のうちは、健康管理がしやすい「プラケ給餌」が圧倒的におすすめです。
「餌を食べない…」焦る前に確認する4つのポイント
数週間食べないと焦ってしまいますが、アメフクラガエルは「1ヶ月絶食しても平気」なほどタフな一面もあります。
土の環境は適切か?
(温度・湿度) 寒すぎたり、土が乾燥・蒸れすぎたりしていると活動を停止します。
餌のサイズが大きすぎないか?
少しでも「口に入らない」と判断すると、全く興味を示さなくなります。
カルシウム剤の匂いを嫌がっている
生き餌にまぶすカルシウムパウダーの匂いや色を嫌がる個体がいます。その場合は、パウダーの量を極力薄くしてみてください。
脱皮前ではないか?
カエルは脱皮前になると食欲が落ちます。土の中で古い皮を脱ぎ、それを食べて栄養にするため、数日そっとしておきましょう。

まとめ:極小の餌を用意できるかが勝負の分かれ目
アメフクラガエルの餌についてまとめます。
- 口が極端に小さいため、SSサイズのコオロギやショウジョウバエが必須。
- 人工餌はハードルが高い。生き餌のストックを覚悟すること。
- 頻度は週1〜2回、少量を別容器(プラケ)で与えるのが管理しやすい。
- 食べない時は環境の不備か、餌のサイズが大きすぎるサイン。
アメフクラガエルの飼育において、「SSサイズの小さな虫を、いかに飼い主がキープし続けられるか」が一番の課題になります。 最初は虫の扱いに戸惑うかもしれませんが、短い手足をバタつかせて小さな虫を一生懸命食べる姿は、その苦労を吹き飛ばすほどの愛らしさですよ!


