「フトアゴヒゲトカゲって、爬虫類のなかでも特になつくって聞くけど本当?」 ショップで見かけるおっとりした姿や、SNSで飼い主さんの上で寝ている姿を見ると、自分もそんな風にベタ慣れにしてみたいと思いますよね。
結論から言うと、フトアゴヒゲトカゲは人間の顔を識別できるほど知能が高く、時間をかければしっかりと「慣れて」くれます。
ただ、犬や猫のような「愛情」とは少し違って、彼らにとっての「なつく」は「この人間は自分を絶対に害さない、安全で温かい場所だ」という絶対的な信頼関係です。焦って間違った接し方をすると、一気に警戒されて心の距離が開いてしまうことも……。
今回は、我が家のフトアゴとの生活で培った情報をもとに、彼らが喜ぶ撫で方やリラックスサイン、そして絶対に嫌われないための正しいハンドリング(持ち方)を徹底解説します!
フトアゴヒゲトカゲって本当になつくの?知能の高さと「首をかしげる」可愛すぎるサイン
爬虫類には感情がないなんて言われることもありますが、フトアゴヒゲトカゲと暮らしていると「絶対に人間のことを見て、考えて動いているな」と実感する瞬間が何度もあります。
人の顔を見分ける?フトアゴの驚くべき知能
フトアゴは視力が非常に良く、ケージの前を通るのが「いつもゴハンをくれる飼い主」なのか「見慣れない来客」なのかをちゃんと見分けています。 実際、僕がケージに近づくと「あ、メシか?」という顔でガラス面に寄ってきますが、友人が近づくと一歩引いて様子を伺うような仕草を見せます。これだけでも、彼らにしっかりとした識別能力(知能)がある証拠です。
あざとすぎる!「首をかしげる」仕草の本当の意味
フトアゴがこちらの動きを見て、くいっと「首をかしげる」ことがありますよね。SNSでもよく見かけるあのあざといポーズですが、あれは可愛いアピールではなく、「対象物をよく見ようとしてピントを合わせている」状態なんです。 「なんだあれ?」「飼い主が何か持ってるぞ?」と興味津々で観察しているサインなので、この仕草を見せてくれるときは、こちらを敵だとおびえていない、かなりリラックスした状態と言えます。

目指せベタ慣れ!フトアゴヒゲトカゲがリラックスする「正しい持ち方(ハンドリング)」
フトアゴを触る=ハンドリングは、スキンシップであると同時に、ケージの掃除や体重測定、病院へ連れて行くためにも必須のスキルです。 ですが、お迎え直後に触りまくったり、掴み方を間違えたりすると大嫌いになられてしまいます。まずは基本の「持ち方」からマスターしましょう。
上から掴むのは絶対NG!下からすくい上げるのが鉄則
野生のトカゲにとって、上から迫ってくるものは「鳥などの天敵」でしかありません。そのため、上から手をガシッと出すと、フトアゴは本能的に恐怖を感じてパニックになります。 手を入れるときは必ず「視界に入る前方から、低姿勢で」。そして、お腹の下に優しく手を差し込み、下からすくい上げるように持ち上げてください。
4本の足とお腹をしっかり支えてあげる
ハンドリング時にフトアゴがバタバタと暴れるのは、高所恐怖症だからです。足がどこにもついていない宙ぶらりんの状態は、彼らにとって恐怖そのもの。 手のひらや前腕全体を使って、お腹と4本の足がすべて何かに触れて安定している状態を作ってあげてください。これだけで、驚くほどおとなしく手の上が落ち着く場所だと理解してくれます。
フトアゴヒゲトカゲが「喜ぶこと」と「気持ちいい撫で方・場所」
せっかく触れるようになったら、次ステップとして彼らが「気持ちいい〜」と目を細めるポイントを撫でてあげましょう。個体差はありますが、我が家も含め、多くのフトアゴがとろける鉄板の場所があります。
ここを撫でればイチコロ!おすすめの撫でる場所
僕の経験上、最もウケが良いのは「頭のてっぺん(目の間から少し後ろにかけて)」と「顎の下(ヒゲの部分)」です。
| 頭・おでこ | 指の腹で、前から後ろにむかって優しくなぞるように撫でてあげます。 |
| 顎の下 | トゲトゲしているように見えて意外と柔らかいあの顎の下を、指先で優しく持ち上げるようにさすってあげると、気持ちよさそうに上を向きます。 |
これが出たらベタ慣れ!「リラックスしているサイン」
撫でているときや、部屋んぽ(部屋のなかでお散歩)させているときに、以下のような行動が見られたら、あなたに完全に心を開いています。
目をペコリと閉じる
撫でているときに、うっとりしたように目を閉じるのはリラックスの証(※ただし、触り始めにすぐ目を閉じる場合は「嫌だから現実逃避している」サインのこともあるので、表情や体の硬さで見極めてください)。
人の体の上で寝てしまう
僕のイチオシの至福の瞬間です。部屋で自分の胸の上に乗せていると、人間の体温が温かいので、そのままお腹をべったりつけて寝てしまうことがあります。これはもう「なついている」と言って間違いないです!

まとめ
フトアゴヒゲトカゲをなつかせる(慣らす)ために一番大切なのは、とにかく「焦らないこと」と「彼らのペースに合わせること」です。
お迎え初期はケージの外から声をかけるだけ、次は手からゴハン(ピンセット給餌)をあげて「この手はいいものをくれるぞ」と覚えさせ、最終的に下から優しくハンドリングする。このステップをサボらなければ、ある日突然、ケージを開けた瞬間に自分から腕に登ってくるような「ベタ慣れフトアゴ」になってくれます。
知能が高く、こちらの愛情(接し方)にちゃんと応えてくれるトカゲだからこそ、ゆっくり時間をかけて世界一の相棒に育て上げてみてくださいね!


