クレステッドゲッコーが突然暴れたり、ケージ内を走り回ったりして驚いたことはありませんか? 「逃げる」「鳴く」「地面にうずくまる」などの行動が見られると、「体調が悪いのでは?」と心配になる飼い主さんも多いでしょう。
実は、クレステッドゲッコーが暴れる理由には 「警戒やストレス」「求愛行動」「病気のサイン」 など、さまざまな原因が考えられます。放っておくと、体調悪化や怪我につながることもあるため、早めの対処が重要です。
この記事では、クレステッドゲッコーが暴れる原因を詳しく解説しながら、 飼い主ができる対処法や環境改善のポイント までしっかりご紹介します。
愛らしいクレステッドゲッコーと 安心・快適 に過ごすためのヒントを、ぜひ最後までチェックしてみてください!
クレステッドゲッコーが暴れるのはなぜ?主な原因を解明
クレステッドゲッコーが暴れる行動の特徴とは?
クレステッドゲッコーが「暴れる」と一言でいっても、その行動にはいくつかのパターンがあります。
- ケージ内を走り回る
- 急にジャンプして逃げようとする
- 手に乗せたときに暴れて飛び降りる
- 壁や床をバタバタと動き回る
これらの行動が見られたときは、「ただ元気なだけ」と判断せず、背景にどんな理由があるのかを見極めることが大切です。次の項目では、具体的な原因を解説していきます。
天敵への警戒反応やストレスが引き起こす行動
クレステッドゲッコーは野生下では夜行性の生き物。普段は木の上などでじっとしていることが多く、動き回るのはエサを探すときや身の危険を感じたときです。
「暴れる」=「警戒・ストレスサイン」 の可能性も高いため、以下の状況に心当たりがないか確認してみましょう。
- ハンドリングの頻度が多すぎる:慣れていないうちに触りすぎると、恐怖を感じて暴れることがあります。
- 飼育環境の変化:ケージの場所を変えたり、温湿度が不安定だったりすると、落ち着けずに暴れる原因に。
- 外からの刺激(音や光、人影など):テレビの音や近くを通る人の気配、スマホのライトなども、ゲッコーにとっては脅威になることがあります。
このような ストレス源 を取り除くことで、落ち着いてくれるケースも多いです。
求愛行動としての暴れ方とその見分け方
意外かもしれませんが、クレステッドゲッコーが暴れるのは 求愛行動 の一環という場合もあります。
特に オス に見られることが多く、次のような行動が確認できたら、繁殖本能が刺激されているかもしれません。
- 尻尾を振りながら素早く動き回る
- ケージの壁をバタバタ登ったり降りたりする
- 口を開けて小さく鳴く
ただし、求愛行動は健康な成体であることが前提です。まだ 若い個体 や メス でも暴れる場合は、別の原因が考えられるので注意しましょう。
クレステッドゲッコーの暴れる行動と関連する症状・状況
クレステッドゲッコーが「逃げる」「走り回る」行動の意味
クレステッドゲッコーが突然 逃げる ような動きを見せたり、 ケージ内を走り回る のには、いくつかの理由が考えられます。
✅ 怖がっている・警戒している
飼い主の手や急な動きを「天敵」と認識してしまうと、必死で逃げようと暴れます。特に、 迎えたばかりの個体 や まだ慣れていない子 に多く見られます。
✅ 活動的な時間帯にスイッチが入った
夜行性のため、夜になると元気に動き回ることがあります。ただし、明らかに落ち着きがなく バタバタ暴れている 場合は、ストレスや飼育環境が原因かもしれません。
✅ ケージから逃げ出そうとしている
脱走しようと必死に動き回る場合、 湿度や温度が不適切 だったり、 狭すぎるケージ でストレスを感じている可能性があります。
クレステッドゲッコーが「鳴く」のは警戒サイン?
クレステッドゲッコーは、基本的に 静かな生き物 ですが、実は状況によって 「鳴く」 ことがあります。
特に、 短い「キッ」という音 や 「ギギギ」という小さな声 は、 警戒や嫌がっているサイン です。
▼ 鳴き声が聞こえたときのチェックポイント
- 触ろうとした瞬間に鳴く → 「やめて!」の合図かも。無理に触るのは避けましょう。
- 夜中にケージ内で暴れながら鳴く → 外部からの刺激(音・光・振動など)が原因の可能性大。ケージの場所や環境を見直してみましょう。
- 求愛行動で鳴く → オスはメスにアピールする際、小さく鳴くこともあります。
ただし、 普段鳴かない子が突然鳴き始めた 場合は、体調不良やストレスが溜まっている可能性があるので、注意深く観察しましょう!
地面にいる時間が長い・落下する場合の注意点
クレステッドゲッコーは、基本的に 木の上で過ごす樹上性の生き物 です。そのため、 ずっと地面にいる ときや 頻繁に落下 する場合は、 体調不良 や ケガ を疑ったほうがいいかもしれません。
▼ 考えられる原因
- クル病(くる病):カルシウム不足による骨の異常。手足が曲がったり、うまく掴めずに落下しやすくなります。
- 脱皮不全:古い皮が残ると動きにくくなり、バランスを崩してしまうことがあります。
- 体力低下や脱水症状:湿度不足やエサ不足で弱っていると、登る力がなくなって地面でじっとしていることも。
【注意】
落下を繰り返すと、 骨折 や 内臓損傷 につながる危険性もあります。もし頻繁に落下していたり、 ぐったりしている ようなら、早めに 爬虫類対応の動物病院 で診てもらいましょう。
クレステッドゲッコーが暴れるときの対処法と環境改善
ストレスを減らすケージ環境の整え方
クレステッドゲッコーが暴れる原因の多くは ストレス によるものです。そこで、まずは 飼育環境 を見直してみましょう。
✅ 温度と湿度を最適に保つ
- 温度:24〜28℃が理想。20℃以下になると動きが鈍り、30℃以上だと熱ストレスを感じることも。
- 湿度:50〜70%を維持。湿度が低すぎると脱水や脱皮不全を起こし、高すぎるとカビや細菌が繁殖しやすくなります。
✅ 隠れ家を作る
落ち着けるスペースがないと、常に警戒して暴れる原因になります。 流木 や 人工植物 などを入れて、安心できる隠れ場所を作ってあげましょう。
✅ ケージの位置も重要!
テレビやドアの近くなど、人の動きや音が多い場所は避け、 静かで落ち着ける場所 に設置するのがおすすめです。
クル病など健康面の確認と予防策
もしクレステッドゲッコーが 暴れながら頻繁に落下 する場合や、 地面にいることが増えた 場合は、 病気の可能性 も視野に入れる必要があります。
特に注意したいのが クル病(くる病) です。
✅ クル病の主な症状
- 手足や背骨が曲がっている
- 掴む力が弱く、壁にうまく登れない
- 顎が変形している
【予防ポイント】
- カルシウム剤 や ビタミンD3 サプリメントを定期的に与える
- 紫外線ライト(UVBライト)を設置して、カルシウム吸収を促進する
- バランスの良いエサ(レパシーやピンセット給餌)を与えて栄養不足を防ぐ
もし 手足の震え や 落下が増えてきた 場合は、早めに 爬虫類専門の病院 へ相談しましょう。
ハンドリングのタイミングと正しい方法
クレステッドゲッコーに触れるとき、 タイミングや持ち方 を間違えると暴れる原因になります。
✅ ハンドリングの適切なタイミング
- 夜行性 なので、昼間の休んでいる時間帯に無理やり触るのはNG。夜、活動的になっているときに触るのがベストです。
- 迎え入れてからしばらくは触らない。最低でも1〜2週間はケージに慣れるまでそっと見守りましょう。
✅ ハンドリングの正しいやり方
- 手のひらをゆっくり近づける
- 後ろから掴むのはNG! 逃げようと暴れたり、尻尾を切る可能性も。
- 手の上を歩かせるイメージ で、優しく誘導する
もし暴れてしまったら、無理に捕まえずに 手を引いて落ち着くまで待つ ことが大切です。
暴れるクレステッドゲッコーと上手に付き合うコツ
性格や個体差を理解して接するポイント
クレステッドゲッコーには 個体ごとの性格 があります。
✅ 臆病なタイプ
- 急に触ろうとするとすぐ逃げる
- 暗い場所を好み、隠れ家からあまり出てこない
→ 対応ポイント:無理に触らず、餌やりを通じて「この人は安全」と認識してもらうことが大切です。時間をかけて距離を縮めましょう。
✅ 好奇心旺盛なタイプ
- ケージ内をよく動き回る
- 手を入れると近寄ってくる
→ 対応ポイント:積極的にコミュニケーションをとりつつ、過度なスキンシップは控えるのがベストです。好奇心が強い子でも、 長時間のハンドリング はストレスになることもあります。
飼育初心者がやりがちなNG行動を避けるには?
✅ 無理やり掴む
→ 「捕食者」に掴まれる感覚になるため、暴れるだけでなく 尻尾を切る 可能性も!
✅ 昼間に起こして触る
→ 夜行性なので、昼間は休息時間。無理に起こすとストレスを感じ、体調不良につながることもあります。
✅ 頻繁にケージのレイアウトを変える
→ 環境の変化がストレスに。最低限の掃除や模様替えにとどめ、落ち着ける空間を保ちましょう。
信頼関係を築くためのスキンシップのコツ
クレステッドゲッコーが暴れず、リラックスして過ごしてくれるには、 「この人は怖くない」と思ってもらうこと が重要です。
✅ 信頼関係を築く3つのステップ
- 慣れるまでは距離を保つ
→ 最初の1〜2週間は無理に触らず、餌やりや掃除のときだけ姿を見せるくらいにしましょう。 - 餌やりを通じて「安心」を伝える
→ ピンセット給餌や、ゲッコー用のフードを近くに置くなど、餌を通じて「近くに来る=いいことがある」と思わせるのがコツです。 - ハンドリングは短時間から
→ いきなり長時間触るのではなく、 1〜2分 からスタート。慣れてきたら 5分、10分 と少しずつ伸ばしていくと、負担をかけずに触れ合えます。
まとめ
クレステッドゲッコーが暴れるのは、 警戒・ストレス・求愛・病気 など、さまざまな理由が考えられます。
暴れる行動を見極めて、 環境改善 や 適切な接し方 を実践することで、クレステッドゲッコーも安心して過ごせるようになります。
大切なのは、 「この人なら大丈夫」と思ってもらえる関係づくり です。焦らず、ゆっくり信頼を築いていけば、暴れることも少なくなり、飼い主さんの手に乗ってくれる日もきっと来るはずです!
クレステッドゲッコーとの 穏やかで楽しい飼育ライフ を目指して、ぜひ今回の対策を取り入れてみてくださいね!