「クレステッドゲッコーが逆さまになっているけど、これって大丈夫?」と心配になったことはありませんか? クレステッドゲッコーは樹上性のヤモリなので、壁や天井に張り付くのは普通の行動ですが、逆さまの姿勢が続くと「環境が合っていないのかも?」「病気の兆候では?」と気になるところです。
本記事では、クレステッドゲッコーが逆さまになる理由や、環境の影響、病気の可能性、対策 について詳しく解説します。また、「レイアウトを気に入らないとどうなる?」「シェルターの配置が逆さま行動に関係する?」などの疑問にもお答えし、快適な飼育環境の作り方を紹介します。
逆さまになっているクレステッドゲッコーの行動が 「問題のない習性なのか」「注意が必要なサインなのか」 を判断できるように、ポイントを押さえていきましょう!
クレステッドゲッコーが逆さまになる理由とは?
逆さまになるのは普通の行動?異常のサイン?
クレステッドゲッコーは樹上性のヤモリで、木の枝や壁に張り付いて過ごすのが特徴です。そのため、ケージの壁面や天井に逆さまの状態でいるのは珍しいことではありません。むしろ、自然な行動の一環としてよく見られる姿勢です。
しかし、「長時間同じ姿勢で逆さまになっている」「動きが鈍くなっている」「普段と違う場所にずっと張り付いている」 などの様子が見られる場合は注意が必要です。これはストレスや体調不良のサインである可能性があるため、環境や健康状態を確認しましょう。
また、逆さまになっているときに尻尾を振る、口を開ける、色が薄くなる などの変化がある場合も、威嚇や体調不良の可能性が考えられます。こうした行動が見られたら、すぐに原因を探ることが重要です。
クレステッドゲッコーの生態と習性
クレステッドゲッコーは主に夜行性で、夜になると活発に動き回ります。野生では木の上で生活し、樹皮や葉の裏に張り付いて休むこともあります。そのため、壁や天井に逆さまになっていること自体は、本来の生態に即した行動 だといえます。
ただし、昼間もずっと逆さまのままで動かない場合は、ストレスがかかっている、シェルターの配置が適切でない、温湿度が合っていない などの可能性があります。クレステッドゲッコーが快適に過ごせる環境になっているか、改めて見直してみましょう。
また、クレステッドゲッコーは脱皮前に体が白っぽくなることがあり、その際に普段と違う場所に張り付くこともあります。 これは一時的な行動なので、脱皮が終わると元に戻ることがほとんどです。
逆さまになるのは環境が原因?レイアウトの影響をチェック
クレステッドゲッコーがレイアウトを気に入らないとどうなる?
クレステッドゲッコーは環境の変化に敏感な生き物です。レイアウトが気に入らないと、落ち着かずに普段と違う場所に張り付いたり、逆さまのまま動かなくなったりすることがあります。 これは、新しい環境に適応できていないか、隠れられる場所が十分にない可能性があります。
特に以下のような場合は、レイアウトの見直しが必要です。
- シェルターや隠れ場所が少ない → 落ち着ける場所がなく、ケージの天井やガラス面に張り付くことがある
- レイアウト変更後に逆さま行動が増えた → 新しい配置が気に入らず、安心できる場所を探している可能性がある
- 床材や登れる場所が少ない → 動き回るスペースが限られ、普段と違う場所に留まる
クレステッドゲッコーは、自分の居場所を選ぶ習性があるため、レイアウトを変更した後に落ち着かない様子が続く場合は、元の配置に戻す、シェルターを追加するなどの調整 をしてみましょう。
シェルターの配置と逆さま行動の関係
シェルターの配置は、クレステッドゲッコーの行動に大きく影響します。適切なシェルターがないと、安心できる場所を求めて天井やガラス面に逆さまになって張り付くことがあります。
適切なシェルターのポイントは以下の通りです。
- ケージの上部・中間・下部にそれぞれ隠れ場所を設置 → クレステッドゲッコーが好きな場所を選べるようにする
- 葉の多い人工植物やコルクバーグを配置 → 落ち着ける空間を作り、ストレスを軽減する
- シェルターの出入り口を広めにする → 中に入りやすく、安心して隠れられる
シェルターが適切に配置されていれば、クレステッドゲッコーは天井に張り付く時間が減り、自然な行動をとるようになります。
地面にいる時間が長いのは問題?適切な環境とは
クレステッドゲッコーは基本的に樹上性のヤモリですが、時々地面に降りることもあります。しかし、長時間地面にいる場合は、体調不良や環境の問題が考えられます。
特に以下のような場合は注意が必要です。
- 普段は木の上にいるのに、急に地面にいる時間が増えた → 体調不良やストレスの可能性
- シェルターの中ではなく、床材の上にじっとしている → 気温が低すぎる、または湿度が合っていない可能性
- レイアウト変更後に地面にいることが増えた → 登れる場所が少なくなった、または新しい配置が気に入らない
適切な温湿度(温度24〜28℃、湿度50〜70%)を維持し、登れる場所を十分に確保することで、クレステッドゲッコーが快適に過ごせる環境 を整えましょう。
クレステッドゲッコーの健康チェック!逆さま行動と病気の関係
クル病の可能性は?カルシウム不足の症状
クレステッドゲッコーが頻繁に逆さまになっている場合、クル病(代謝性骨疾患, MBD) の可能性も考えられます。クル病とは、カルシウムやビタミンD3の不足によって骨が弱くなる病気です。
クル病の主な症状
- 足や顎が変形している(力が入らず、関節が曲がっている)
- 掴まる力が弱く、しっかり張り付けない
- 動きが鈍く、バランスが悪い
- 食欲不振や痩せてくる
クル病になると、足の力が弱くなり、天井や壁に張り付くのが難しくなるため、逆さまになった状態で動かなくなることもあります。
クル病の予防・対策
- カルシウム剤をエサに適量ふりかける(カルシウム+D3を含むものが理想)
- UVBライトを使用する(紫外線を浴びることでビタミンD3を生成)
- 適切な食事バランスを維持する(クレステッドゲッコー専用フード+昆虫)
クレステッドゲッコーが逆さまの状態でじっとしている時間が長い、手足が震えている、掴まる力が弱い などの症状が見られたら、クル病を疑い、早めに対策を取りましょう。
威嚇やストレスが原因?行動から読み取るサイン
クレステッドゲッコーはストレスを感じると、普段とは違う行動をとることがあります。その一つが逆さまのまま動かなくなる 行動です。
ストレスを感じているサイン
- 逆さまの状態でじっとして動かない
- 尻尾を振る(警戒・威嚇のサイン)
- 口を開けて威嚇する
- シェルターに隠れず、壁に張り付いている
ストレスの原因として考えられること
- 環境の変化(レイアウト変更、温湿度の変化)
- 他のペットや人間の接触(過度なハンドリング、ケージを叩くなど)
- エサの種類や与え方の変化
ストレスが原因で逆さま行動をとっている場合は、環境を見直し、できるだけ静かで安心できる空間を作ることが大切です。
尻尾を振るのは何を意味する?逆さま行動との関連
クレステッドゲッコーが逆さまになりながら尻尾を振る ことがあります。これは、主に威嚇や警戒のサイン です。
クレステッドゲッコーの尻尾の動きの意味
- ゆっくり左右に振る → 警戒している(環境の変化や他の生き物を警戒)
- 素早く振る → 威嚇している(攻撃の前兆で、噛みつく可能性あり)
- 小刻みに震わせる → 興奮状態(狩りの前や交尾前に見られる行動)
逆さまの状態で尻尾を振っている場合は、何かに対して警戒している可能性が高い ため、周囲の環境をチェックしてみましょう。
クレステッドゲッコーのための快適な飼育環境の作り方
レオパドライは使える?湿度管理のポイント
クレステッドゲッコーの飼育には、適切な湿度管理が欠かせません。湿度が低すぎると脱皮不全や健康トラブルの原因になり、高すぎるとカビや雑菌が繁殖しやすくなります。
クレステッドゲッコーの理想的な湿度は 50〜70% で、昼間はやや乾燥気味、夜間は霧吹きで湿度を上げるのが基本です。
レオパドライはクレステッドゲッコーに適している?
「レオパドライ」は、ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)向けの乾燥した床材であり、湿度を必要とするクレステッドゲッコーには適していません。 レオパドライを使用するとケージ内の湿度が低下し、乾燥しすぎてしまうため、クレステッドゲッコーの飼育には別の床材を選ぶべきです。
湿度管理に適した床材の選び方
- ヤシガラ土(ココピート):保湿性が高く、適度な湿度を保ちやすい
- ペーパーマット:清潔で管理がしやすいが、こまめな霧吹きが必要
- コルクバークや水苔を組み合わせる:湿度を調整しやすく、登り木の役割も果たす
湿度を維持するために、1日1〜2回の霧吹き を行い、シェルター内も適度に湿気を保つようにしましょう。
100均アイテムでできる!コスパ最強のレイアウト作成
クレステッドゲッコーのケージレイアウトは、工夫次第で100均アイテムを活用して安く作ることも可能です!
おすすめ100均アイテムと活用法
- 人工観葉植物(フェイクグリーン):登る場所や隠れ場所として使える
- プラスチック製のタッパー:シェルターとして使用(入り口をカットして設置)
- コルクシート:壁に貼り付けて、登れるスペースを作る
- スポンジや水苔:保湿アイテムとして利用し、湿度を維持する
- 網付き収納ボックス:通気性が良く、小型ケージとして代用可能
市販の飼育グッズを使わなくても、100均のアイテムを工夫することで、クレステッドゲッコーが快適に過ごせる環境を整えることができます。
逆さま行動を減らすための工夫と注意点
クレステッドゲッコーが逆さまになりすぎるのを防ぐためには、環境の見直しが大切です。
逆さま行動を減らすためのポイント
- シェルターを増やす → 隠れられる場所が多いと安心し、特定の場所に張り付かなくなる
- 登れる場所を確保する → コルクバーグや枝を配置し、地面や天井以外にも居場所を作る
- 適切な湿度を維持する → 乾燥しすぎるとストレスになり、異常行動につながる
- 静かな環境を保つ → 騒音や振動がストレスになり、不自然な行動を取ることがある
逆さま行動はクレステッドゲッコーの習性の一つですが、極端に多い場合は環境を見直し、快適な空間を作ることが大切です。
まとめ:クレステッドゲッコーの逆さま行動は問題ない?対策をチェック!
逆さま行動の原因をおさらい
クレステッドゲッコーが逆さまになる理由は、正常な習性である場合と、環境や健康の問題が関係している場合 があります。
✅ 正常な習性としての逆さま行動
- 樹上性のヤモリであり、壁や天井に張り付くのは普通
- 脱皮前や夜間に活発に動く際に見られる
- 気に入った場所でリラックスしている
⚠️ 注意が必要な逆さま行動
- ずっと同じ場所で逆さまのまま動かない
- 足の力が弱く、バランスが取れない(クル病の可能性)
- 尻尾を振る・口を開けるなどの威嚇行動をしている(ストレスのサイン)
- レイアウト変更後に落ち着かない(環境が気に入らない可能性)
逆さま行動を減らすための対策チェックリスト
✅ 飼育環境の見直し
- 【湿度管理】50〜70%を維持し、乾燥しすぎないように霧吹きをする
- 【シェルター】隠れられる場所を十分に作り、安心できる空間を確保
- 【登れる場所】コルクバーグや枝を配置し、天井以外にも居場所を作る
- 【レイアウト】ケージ内の配置を調整し、好みの場所を作る
✅ 健康管理
- 【カルシウム補給】クル病を防ぐために、カルシウム+D3を適量与える
- 【食事バランス】専用フードと昆虫を適度に組み合わせる
- 【定期的なチェック】逆さまになったままの時間が長い場合は、健康状態を確認
✅ ストレス対策
- 【ケージの設置場所】静かで落ち着いた環境を作る
- 【ハンドリング】無理に触らず、適度な距離を保つ
- 【他のペット】猫や犬が近くにいるとストレスになるため注意
逆さま行動を上手に見守ろう!
クレステッドゲッコーが逆さまになるのは、基本的には自然な行動です。しかし、行動の変化や異常な様子が見られた場合は、環境や健康を見直すことが大切 です。
特に、「長時間動かない」「足に力が入っていない」「尻尾を振って威嚇している」 などの行動が見られた場合は、すぐに原因を探りましょう。
適切な環境を整えることで、クレステッドゲッコーは安心して快適に過ごせます。本記事を参考に、愛 reptile の健康と幸福を守るための環境づくりをしてみてください!