コーンスネークは噛む？ 噛まれた時の対処法やハンドリングのコツを教えます

コーンスネークと安心して暮らすために：噛む理由、対処法、性格改善のコツを徹底解説

穏やかな性格で初心者にも人気のコーンスネークですが、「噛む」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。実は、コーンスネークが噛むのには様々な理由があり、正しい対処法を知っていれば、噛まれるリスクを大幅に減らすことができます。

本記事では、コーンスネークが噛む理由、噛まれた時の対処法、性格を穏やかにするコツなどを詳しく解説します。コーンスネークとより良い関係を築き、安心して飼育するために役立ててください。

コーンスネークは本当に噛むの？

コーンスネークは、一般的に臆病で神経質な一面を持つため、他のペットに比べて噛みやすいというイメージがあります。しかし、適切な飼育と接し方をすれば、ほとんど噛まれることなく飼育することができます。

コーンスネークの性格：臆病で神経質な一面も

コーンスネークは、捕食者から身を守るために、臆病で神経質な性格をしています。そのため、ちょっとした刺激を感じると、威嚇のために噛みつくことがあります。

また、ハンドリングに慣れていない個体の場合、恐怖から噛みつくことがあります。

噛む理由：恐怖、餌と間違える、体調不良など

コーンスネークが噛む主な理由は以下の通りです。

恐怖	ハンドリングや環境の変化などによって、恐怖を感じた場合に噛むことがあります。
餌と間違える	特に幼蛇の場合、指を餌と間違えて噛むことがあります。
体調不良	体調不良の場合、イライラしたり攻撃的になったりして、噛むことがあります。
その他	脱皮中や産卵中などの特別な時期には、いつも以上に神経質になり、噛むことがあります。

噛まれやすさ：ハンドリング方法や個体差が影響

コーンスネークが噛まれやすいかどうかは、ハンドリング方法や個体差によって大きく左右されます。

ハンドリング方法が不適切だったり、個体が臆病だったりする場合、噛まれるリスクが高くなります。

一方、ハンドリングに慣れている個体や、性格が穏やかな個体であれば、噛まれることはほとんどありません。

コーンスネークに噛まれた時の対処法

コーンスネークに噛まれてしまった場合、慌てずに落ち着いて、以下の3つのステップで対処しましょう。

慌てずに落ち着いて観察：咬み跡や出血状況を確認

まず、咬み跡や出血状況を確認します。咬み跡が浅く、出血が少ない場合は、軽症と考えられます。一方、咬み跡が深く、出血が多い場合は、重症の可能性があります。

傷口の消毒と応急処置

咬み跡を流水で洗い、消毒液で消毒します。その後、清潔なガーゼで傷口を覆い、絆創膏で固定します。

出血が多い場合は、清潔な布やガーゼで圧迫止血を行います。止血が難しい場合は、無理にせず医療機関を受診してください。

病院への受診：重症の場合は獣医師に相談

咬み跡が深く、出血が多い場合、発熱や腫れなどの症状がある場合は、重症の可能性がありますので、すぐに動物病院を受診してください。

また、免疫力が低下している人や、噛まれたのが顔や首などの部位の場合は、軽症であっても念のために動物病院を受診することをおすすめします。

コーンスネークが噛まないようにするには？

コーンスネークが噛まないようにするには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。

ハンドリングのコツ：ゆっくり丁寧な接し方が重要

コーンスネークをハンドリングする際は、ゆっくりと丁寧な動きで、下から支えるようにして行うことが重要です。上から掴もうとしたり、無理やり捕まえようとしたりすると、恐怖から噛まれてしまうことがあります。

また、ハンドリング前に手を洗い、コーンスネークの臭いに慣れさせておくことも大切です。

餌の与え方：ピンセット給餌で誤飲を防ぐ

コーンスネークに餌を与える際は、ピンセット給餌を行いましょう。こうすることで、コーンスネークが指を餌と間違えて噛むのを防ぐことができます。

また、餌は適切な大きさのものにカットし、脱皮直後は餌を与えないようにしましょう。

環境を整える：適切な温度・湿度を維持

コーンスネークは、適切な温度と湿度で飼育することが大切です。飼育環境が整っていないと、ストレスを感じて噛んでしまうことがあります。

適切な温度は、25～28℃、適切な湿度は60～70％です。温湿度計を使って、飼育環境を常にチェックするようにしましょう。

コーンスネークの歯について

コーンスネークの歯は、後弯性毒牙と呼ばれる毒のない歯です。しかし、噛まれると痛みを感じることがあります。

歯の構造と種類

コーンスネークの歯は、上顎と下顎にそれぞれ約20本ずつあります。歯は、後弯しており、先端が尖っているのが特徴です。

コーンスネークの歯には、切歯、毒牙、後牙の3種類があります。

切歯	前歯にあたる歯で、獲物を捕らえたり、殺したりするのに役立ちます。
毒牙	上顎の奥にある、毒を注入する歯です。コーンスネークは毒がないため、毒牙は退化しています。
後牙	毒牙の後ろにある歯で、獲物を噛み砕いたり、引き裂いたりするのに役立ちます。

歯の生え変わり

コーンスネークの歯は、幼蛇ほど頻繁に生え変わります。成蛇になると、生え変わりの頻度は低くなります。

歯が生え変わる時期は、個体差によって異なりますが、一般的には2～3ヶ月に1回程度です。歯が生え変わる時期は、コーンスネークが餌を食べないことがあります。

歯のケア

コーンスネークの歯は、餌のカスなどが付着することがあります。餌のカスが付着したままにしておくと、歯周病などの原因となることがありますので、定期的に除去する必要があります。

歯のケアは、柔らかい歯ブラシを使って、餌のカスを優しくこすり落とすようにします。歯ブラシを使うのが難しい場合は、ガーゼを使って拭き取ることもできます。

コーンスネークの荒い性格について

コーンスネークは、一般的に穏やかな性格と言われていますが、中には「荒い」と呼ばれる、噛みつきやすい個体もいます。ここでは、コーンスネークの性格が荒くなる原因と、性格を穏やかにする対策について説明します。

個体差による性格の違い

コーンスネークには、活発でよくケージ内を動き回る個体もいれば、臆病で刺激を嫌う個体もいます。性格は遺伝的な要素もありますが、飼育環境や過去の経験によっても影響を受けます。

たとえば、幼蛇の頃からあまりハンドリングされていない個体は、成蛇になっても臆病で噛みつきやすい傾向にあります。

荒くなる原因：ストレスや環境の変化

コーンスネークが荒くなる原因としては、主に以下の2つが挙げられます。

ストレス

コーンスネークは、飼育環境に問題があったり、餌を与えすぎたり、過度なハンドリングを受けたりすると、ストレスを感じることがあります。ストレスが溜まると、性格が荒くなり、噛みつきやすくなることがあります。

環境の変化

コーンスネークは、環境の変化を嫌います。たとえば、引っ越しやケージのレイアウト変更などがあると、ストレスを感じて性格が荒くなることがあります。

性格を穏やかにする対策：適切な飼育環境とスキンシップ

コーンスネークの性格を穏やかにするためには、以下の2つのポイントが大切です。

適切な飼育環境	コーンスネークにとって快適な温度・湿度を維持し、隠れ家などを入れてケージ内を落ち着けるようにしましょう。また、定期的にケージの掃除を行い、清潔な環境を維持することも大切です。
スキンシップ	コーンスネークは、適切なスキンシップを行うことで、人間に慣れることができ、性格が穏やかになります。ただし、無理やりにハンドリングしたり、長時間ハンドリングしたりするのは逆効果です。コーンスネークの様子を見ながら、短時間で慣らすようにしましょう。

コーンスネークを飼う前に知っておきたいこと

コーンスネークは、初心者にも人気のペットですが、飼う前に知っておきたいことがいくつかあります。

寿命について

コーンスネークの寿命は、15～20年程度と言われています。コーンスネークを飼う際には、長期間飼育する覚悟が必要になります。

餌について

コーンスネークの餌は、冷凍マウスや冷凍ラットになります。生き餌ではなく、冷凍餌を与えましょう。餌の大きさは、コーンスネークの胴体と同じくらいの太さが目安です。餌を与える頻度は、幼蛇は週に1回、成蛇は10～14日に1回程度です。

脱皮について

コーンスネークは、成長するにつれて定期的に脱皮を行います。脱皮の前には、体が白っぽく濁ったり、目が白く濁ったりすることがあります。脱皮中は、無理やり脱皮を手伝おうとしないようにしましょう。

脱皮が終わると、脱皮殻が残ることがあります。脱皮殻が残っている場合は、霧吹きなどで湿度を上げて、脱皮殻が自然に剥がれるのを待ちましょう。

法律について

日本では、特定危険動物や特定鳥獣に指定されている爬虫類・鳥類は飼育が規制されています。コーンスネークは、特定危険動物や特定鳥獣には指定されていないため、飼育許可は必要ありません。

しかし、都道府県によっては、飼育に際して届け出が必要な場合があるので、お住まいの地域の動物愛護センターなどへ確認しましょう。

コーンスネークの飼育環境

コーンスネークを健康的に飼育するためには、適切な飼育環境を整えることが重要です。

ケージ

コーンスネークのケージは、成蛇で60cm×45cm×30cm、幼蛇は30cm×30cm×20cm程度の大きさのものを用意しましょう。ケージは、通気性が良く、脱走防止できるものを選びましょう。

ケージ内には、隠れ家、水入れ、バスキングスポットを設置しましょう。

隠れ家	コーンスネークは、狭い場所に身を潜めることを好む習性があります。隠れ家を設置することで、コーンスネークが安心して過ごせるようになります。
水入れ	コーンスネークは、水浴びをすることはありませんが、飲み水として水入れが必要です。水入れは、コーンスネークが全身浸かれるくらいの大きさのものにしましょう。
バスキングスポット	コーンスネークは、変温動物なので、体温調節のためにバスキングスポットが必要です。バスキングスポットは、ケージの片隅に設置し、温度は30～32℃程度に設定しましょう。

温度・湿度

コーンスネークの飼育適温は、25～30℃です。夜間は、20℃程度まで下げても構いません。温度は、パネルヒーターやサーモスタットを使って管理しましょう。

湿度は、60～70％程度に維持しましょう。湿度が低すぎると、脱皮不良などの原因となります。湿度を上げるには、霧吹きを使ったり、水苔を敷いたりします。

床材

コーンスネークの床材には、新聞紙、キッチンペーパー、ウッドチップ、爬虫類用マットなどがあります。床材は、清潔で吸湿性のあるものを選びましょう。

照明

コーンスネークは、夜行性なので、昼間は照明は必要ありません。ただし、紫外線灯を週に数回照らすことで、カルシウムの吸収を促進することができます。

まとめ

コーンスネークは、適切な飼育と接し方によって、噛まずに飼育を楽しむことができます。臆病で神経質な一面もあるため、ゆっくり丁寧な接し方が重要です。

噛まれた場合は、慌てずに落ち着いて、咬み跡や出血状況を確認しましょう。傷口は流水で洗い、消毒液で消毒します。重症の場合は獣医師に相談してください。

コーンスネークが噛まないようにするには、以下の点に注意しましょう。

• ハンドリングのコツ
  • ゆっくりと近づき、手で軽く触れるようにする
  • 無理に持ち上げようとしない
  • 触られるのが苦手な個体には無理強いしない
• 餌の与え方
  • ピンセット給餌で誤飲を防ぐ
  • 餌を与えた後は、しばらく様子を見る
• 環境を整える
  • 適切な温度・湿度を維持する
  • 隠れ家を用意する
  • 定期的にケージを掃除する

コーンスネークは、個体差によって性格が異なります。活発な個体や臆病な個体など、それぞれの性格に合わせた接し方が大切です。

適切な飼育環境とスキンシップを心がけることで、コーンスネークとの信頼関係を築き、穏やかな性格に育てることができます。

コーンスネークは、魅力的なペットになる可能性を秘めたヘビです。この記事で紹介した知識を参考に、コーンスネークとの生活を安全 and 楽しく過ごしましょう。