こんにちは!美しい黄褐色の甲羅を持ち、「銭亀(ゼニガメ)」として古くから日本人に愛されてきた日本固有種、ニホンイシガメ。清流をスイスイと泳ぐ姿はとても涼しげで魅力的ですよね。日本のカエルやカメの観察がライフワークの僕です。
「うちのイシガメはオス?それともメス?」とオスメスの性別が気になっている飼い主さんや、野外でカメを見つけて「これってイシガメ?それとも外来種?」と悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。
特に、子ガメのうちはオスの見分け方が難しかったり、よく似ているクサガメとの違いが分からなかったりと、観察にはちょっとしたコツが必要です。
今回は、尻尾や大きさから確実に見抜く性別の見分け方、そっくりなクサガメとの決定的な違い、そして彼らが持つ独特な性格の魅力まで、ニホンイシガメの秘密を徹底解説します!

尻尾とサイズで判別!ニホンイシガメ「オスメス」の見分け方
カメの性別はベビー(子ガメ)の頃は判別できませんが、甲羅が10cm程度に成長してくると、はっきりとした違いが現れます。
確実な「オス 見分け 方」は尻尾の太さと穴の位置!
一番確実なオスの見分け方は、カメをひっくり返して「尻尾」を観察することです。
オス
交尾のための生殖器が収納されているため、尻尾が根元から非常に太く、長くなっています。また、お尻の穴(総排泄孔)の位置が、甲羅のフチよりも「外側(尻尾の先寄り)」にあるのが最大の特徴です。
メス
尻尾の根元が細くて短く、お尻の穴の位置が甲羅のフチよりも「内側(お腹寄り)」に収まっています。
成長すると逆転?「オス」と「メス」の大きさの違い
もう一つのわかりやすい見分け方が、大人になったときの「大きさ」です。 ニホンイシガメは、メスの方が圧倒的に大きく育ちます。オスは最大でも甲羅の長さが13cm〜15cm程度で成長が止まり、小ぶりでスマートな体型になります。一方のメスは、卵を産むために甲羅が20cm〜22cmほどにまで立派に成長し、厚みも出てどっしりとした体格になります。

そっくりさん注意!クサガメとの違いを見破る決定的なポイント
川や池でカメを見つけた時、「イシガメだ!」と思っても、実は同じ日本に生息する「クサガメ」であるケースが非常に多いです。
背中の隆起(キール)の数で見分ける
クサガメとの違いを確実に見破るためのポイントは、甲羅の盛り上がり(キール)の数です。 ニホンイシガメの背中の甲羅には、中央に「1本」だけスッと隆起した線(キール)が走っています。これに対してクサガメの背中には、中央とその左右に合わせて「3本」の隆起が走っています。甲羅を触ってみて、ゴツゴツとした3本の山があればクサガメです。
「顔の模様」と「甲羅の色」
顔の模様
ニホンイシガメの顔は無地で、黄色っぽいオリーブ色をしています。一方のクサガメの顔や首には、はっきりとした黄色や黄緑色の「迷路のような線模様」が入っています。(※ただし、成長したクサガメのオスは全身が真っ黒になる「黒化」を起こすため、模様が消えてしまうことがあります)
甲羅の色
ニホンイシガメはオレンジや黄色味がかった明るい茶色(黄褐色)で、フチがギザギザしています。クサガメは暗いこげ茶色や黒色です。

神経質だけど魅力的?ニホンイシガメの「性格」
最後は、飼育する上で知っておきたいニホンイシガメの内面についてです。
臆病で繊細、でも慣れると可愛い「性格」
ニホンイシガメの性格は、ミドリガメやクサガメと比べると、非常に「神経質で臆病」です。 野生の本能が強く、ちょっとした物音や人影に驚いてすぐに水の中に飛び込んで隠れてしまいます。飼育し始めの頃は、人が見ている前ではエサを食べてくれないことも珍しくありません。 しかし、時間をかけて静かに愛情を持ってお世話を続けると、高い知能を発揮して飼い主の顔を覚え、エサの時間にバタバタと寄ってきたり、手から直接エサを食べてくれるようになります。この「最初はツンツンしているけれど、心を許すと甘えてくる」というギャップのある性格こそが、イシガメマニアを虜にしてやまない最大の魅力なのです。
まとめ
ニホンイシガメの見分け方や特徴について、大切なポイントをまとめました!
- オスの見分け方の決定版は尻尾!オスは太くて長く、穴が甲羅の外側にある。
- オスメスのサイズ差は大きく、メスは20cm超え、オスは15cm程度で止まる。
- クサガメとの違いは甲羅のキール(隆起)の数!イシガメは1本、クサガメは3本。
- クサガメの顔には黄色い線模様があるが、イシガメの顔には模様がない。
- 性格は非常に臆病で神経質だが、慣れると飼い主をしっかり認識して懐いてくれる。
日本の美しい清流を象徴するような、気品あふれるニホンイシガメ。 川辺で甲羅干しをしている姿を見かけたら、甲羅のキールや尻尾の太さをそっと観察して、種類や性別を見分けてみてくださいね!


