丸い甲羅とつぶらな瞳が愛らしいミシシッピニオイガメは、近年人気急上昇中のカメです。しかし、水棲ガメであるミシシッピニオイガメを飼育するには、適切な知識と準備が必要です。
このブログ記事では、ミシシッピニオイガメを飼育する前に知っておくべきすべてを、初心者でもわかりやすく解説します。
ミシシッピニオイガメの魅力、飼育環境、健康管理、餌、性格、鳴き声、散歩、冬越し、繁殖、注意点など、飼育に必要な情報を網羅しています。
ミシシッピニオイガメを迎え入れる前に、ぜひこのブログ記事を読んで、準備を万全にしてください。
ミシシッピニオイガメの魅力
ミシシッピニオイガメとは?
ミシシッピニオイガメは、北米原産の小型のカメです。成体になっても甲羅の長さは10~15cmほどと、比較的飼育しやすい大きさです。丸い甲羅とつぶらな瞳が愛らしく、近年人気急上昇中のペットとして注目されています。
学名はスティングポットマスクタートル(Stinkpot musk turtle)といい、英語名では「マスクタートル」と呼ばれることもあります。これは、顔の模様がマスクのような形をしていることに由来します。
ミシシッピニオイガメの特徴
ミシシッピニオイガメは、主に水中で生活する水棲ガメです。泳ぎが得意で、水槽内を活発に動き回ります。
また、雑食性で、人工飼料のほか、昆虫、メダカ、エビなどの動物性飼料や、小松菜、キャベツなどの野菜も食べます。
性格は比較的穏やかですが、オス同士は縄張り争いをしたり、メスに対して攻撃的な行動をとったりすることがあります。
ミシシッピニオイガメを飼育するメリット・デメリット
ミシシッピニオイガメを飼育するメリットは以下の通りです。
- 比較的小型なので、飼育スペースが少なくても済む
- 丈夫で飼育しやすい
- 愛らしい見た目
- 活発で見ていて飽きない
- 比較的安価で入手しやすい
一方、デメリットは以下の通りです。
- 水棲ガメなので、水槽などの飼育設備が必要
- 雑食性なので、餌の種類に気を付ける必要がある
- オス同士は攻撃的になることがある
- 外来種なので、飼育には注意が必要
ミシシッピニオイガメは、比較的飼育しやすいカメですが、水棲ガメであるため、水槽などの飼育設備が必要です。また、雑食性なので、餌の種類に気を付ける必要があります。オス同士は攻撃的になることがあるので、単独飼育が基本です。
これらの点を踏まえ、ミシシッピニオイガメを飼育する前に、しっかりと準備をすることが大切です。
ミシシッピニオイガメを迎え入れる
ミシシッピニオイガメの値段
ミシシッピニオイガメの値段は、種類や大きさ、販売店によって異なります。一般的には、幼体で3,000円~5,000円、成体で5,000円~10,000円ほどです。
高級な種類では、数万円で販売されているものもあります。
ミシシッピニオイガメを購入する際は、複数の販売店を比較して検討することをおすすめします。
ミシシッピニオイガメの購入場所
ミシシッピニオイガメは、ペットショップ、ホームセンター、インターネットショップなどで購入できます。
ペットショップでは、実際にミシシッピニオイガメを見ることができますが、値段が高い傾向があります。
ホームセンターでは、比較的安価にミシシッピニオイガメを購入できますが、種類が少ない場合があります。
インターネットショップでは、種類豊富なミシシッピニオイガメを購入できますが、実際にミシシッピニオイガメを見ることができないというデメリットがあります。
ミシシッピニオイガメを購入する際は、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて検討することをおすすめします。
ミシシッピニオイガメの選び方
ミシシッピニオイガメを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
- 元気そうに見え、活発に動き回っている個体を選ぶ
- 甲羅に傷や異常がない個体を選ぶ
- 目が澄んでいて、鼻孔が詰まっていない個体を選ぶ
- 排泄物に異常がない個体を選ぶ
可能であれば、実際にミシシッピニオイガメを手に取って、状態を確認することをおすすめします。
また、飼育経験者に相談するのも良いでしょう。
ミシシッピニオイガメは、10年以上生きることもあります。
健康な個体を選び、大切に飼育しましょう。
ミシシッピニオイガメの飼育環境
ミシシッピニオイガメの飼育に必要なもの
ミシシッピニオイガメを飼育するには、以下のものが必要です。
- 水槽:ミシシッピニオイガメの成体であれば、45cm水槽以上が必要です。
- 濾過装置:水質を維持するために必要です。
- バスキングライト:ミシシッピニオイガメは日光浴をする必要があるので、バスキングライトが必要です。
- 温度調節器:バスキングライトの熱を調整するために必要です。
- 底床:大磯砂や川砂などが適しています。
- 隠れ家:ミシシッピニオイガメが安心して休める場所が必要です。
- 餌:人工飼料、昆虫、メダカ、エビなどの動物性飼料、小松菜、キャベツなどの野菜などを与えます。
ミシシッピニオイガメの飼育スペース
ミシシッピニオイガメは、水棲ガメなので、水槽などの飼育スペースが必要です。
成体であれば、45cm水槽以上が必要です。
水槽は、ミシシッピニオイガメが自由に泳ぎ回れる大きさのものを選びましょう。
また、バスキングスペースも必要です。バスキングスペースは、水槽の1/3程度の大きさがあれば十分です。
バスキングスペースには、バスキングライトを設置して、30℃~35℃に温めます。
ミシシッピニオイガメの飼育温度
ミシシッピニオイガメは、水温とバスキングスポットの温度を適切に管理する必要があります。
水温は、25℃~28℃に保ちます。
バスキングスポットの温度は、30℃~35℃に温めます。
冬は、ヒーターを使って水温を維持する必要があります。
ミシシッピニオイガメの照明
ミシシッピニオイガメは、日光浴をする必要があります。
そのため、バスキングライトを設置して、紫外線を照射する必要があります。
バスキングライトは、1日3~4時間ほど照射します。
また、夜間は消灯します。
ミシシッピニオイガメの水質管理
ミシシッピニオイガメは、きれいな水で飼育する必要があります。
濾過装置を使って、水を常にろ過します。
また、定期的に水替えをして、水質を維持します。
水替えは、1週間に1回程度、水量の1/3程度を交換します。
ミシシッピニオイガメの餌
ミシシッピニオイガメは、雑食性です。
人工飼料、昆虫、メダカ、エビなどの動物性飼料、小松菜、キャベツなどの野菜などを与えます。
餌は、1日1回、ミシシッピニオイガメが10分程度で食べきれる量を与えます。
与えすぎは、肥満や消化不良の原因となるので注意が必要です。
ミシシッピニオイガメの健康管理
ミシシッピニオイガメの病気
ミシシッピニオイガメは、以下の病気にかかりやすいです。
- 肺炎:水温や水質が適切でない場合にかかりやすい病気です。
- 消化不良:餌を与えすぎや、餌の種類が偏っている場合にかかりやすい病気です。
- 脱水症状:日光浴不足や、水温が低すぎる場合にかかりやすい病気です。
- 甲羅腐れ:水質が悪化したり、傷ついた甲羅を放置したりすると、甲羅が腐ってしまうことがあります。
これらの病気は、早期発見・早期治療が重要です。
ミシシッピニオイガメに異変が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
ミシシッピニオイガメの怪我
ミシシッピニオイガメは、水槽から飛び出したり、他のカメと喧嘩したりして、怪我をすることがあります。
怪我をした場合は、傷口を消毒し、清潔な環境で飼育する必要があります。
ひどい怪我の場合は、動物病院を受診しましょう。
ミシシッピニオイガメの寿命
ミシシッピニオイガメの寿命は、10年以上です。
適切な飼育環境で飼育すれば、20年以上生きることもできます。
ミシシッピニオイガメは、長生きする生き物です。
責任を持って飼育しましょう。
ミシシッピニオイガメとの暮らし
ミシシッピニオイガメの性格
ミシシッピニオイガメは、比較的穏やかな性格ですが、オス同士は攻撃的になることがあります。
また、臆病な一面もあり、突然の動きや大きな音に驚いてしまうことがあります。
ミシシッピニオイガメを触るときは、ゆっくりと近づき、驚かせないように注意しましょう。
ミシシッピニオイガメの鳴き声
ミシシッピニオイガメは、鳴き声をあまり発しません。
しかし、オスは求愛行動として、鼻を鳴らしたり、首を振ったりすることがあります。
また、メスは産卵する際に、低い声で鳴くことがあります。
ミシシッピニオイガメの散歩
ミシシッピニオイガメは、日光浴をするために、散歩が必要です。
天気の良い日に、屋外で日光浴をさせましょう。
日光浴時間は、1時間程度が目安です。
直射日光は避け、木陰で日光浴をさせるようにしましょう。
また、脱走に注意が必要です。
必ずリードをつけて散歩させましょう。
ミシシッピニオイガメの冬越し
ミシシッピニオイガメは、冬眠はしません。
しかし、冬は水温が低くなり、活動が鈍くなります。
冬は、ヒーターを使って水温を20℃~25℃に保ちましょう。
また、日光浴も重要です。
天気の良い日には、屋外で日光浴をさせましょう。
ミシシッピニオイガメの繁殖
ミシシッピニオイガメは、2~3年で性成熟します。
繁殖には、オスとメスが必要です。
繁殖させる場合は、広い飼育スペースと産卵床が必要です。
産卵後、卵は30~40日で孵化します。
孵化した子ガメは、親カメとは別に飼育する必要があります。
ミシシッピニオイガメを飼育する際の注意点
ミシシッピニオイガメを飼育する際には、以下の点に注意する必要があります。
- 外来種なので、飼育には注意が必要です。
- 水棲ガメなので、水槽などの飼育設備が必要です。
- 雑食性なので、餌の種類に気を付ける必要があります。
- オス同士は攻撃的になることがあるので、単独飼育が基本です。
- 病気や怪我に注意する必要があります。
- 長生きする生き物なので、責任を持って飼育する必要があります。
ミシシッピニオイガメは、愛らしい見た目で人気のあるカメですが、飼育にはそれなりの準備と知識が必要です。
ミシシッピニオイガメを飼育する前に、しっかりと準備をして、責任を持って飼育しましょう。
まとめ
ミシシッピニオイガメの飼育は、初心者にも取り組みやすいペット選びの一つですが、その際にはいくつか重要なポイントを理解しておく必要があります。このガイドを通じて、ミシシッピニオイガメの基本的な情報から飼育に必要な環境、健康管理の方法までを網羅的に学ぶことができます。ミシシッピニオイガメはその独特な魅力とともに、飼育者にとって長期にわたる責任となることを忘れないでください。
- 外来種としての注意: ミシシッピニオイガメは日本において外来種であり、その放流や適切でない飼育が自然環境に悪影響を与える可能性があります。法律やガイドラインを遵守し、責任ある飼育を心がけましょう。
- 成長と寿命: ミシシッピニオイガメはかなり大きく成長し、また寿命も長いため、長期間のケアが求められます。ペットとして迎える前に、その生涯を通じて適切なケアを提供できるかどうかを真剣に考慮することが大切です。
- 適切な環境の提供: 飼育環境は、ミシシッピニオイガメの健康と幸福に直結しています。適切な水質、温度、照明を維持することが重要であり、これには継続的な注意と労力が必要です。
ミシシッピニオイガメを家族の一員として迎え入れることは、大きな喜びであるとともに、教育的な経験も提供してくれます。適切なケアと愛情をもって接すれば、ミシシッピニオイガメは飼い主にとって長年にわたる友であり続けるでしょう。最後に、常に学び続ける姿勢を持ち、最新の飼育情報を得るために努力を怠らないことが、ミシシッピニオイガメとの充実した共生には不可欠です。