リクガメの中でも比較的飼いやすく、日本でも人気の高いロシアリクガメ。コンパクトなサイズ感や愛らしい仕草が魅力ですが、「どんな性格なの？」「どのくらい大きくなるの？」「なつくの？」と気になる点も多いですよね。
本記事では、ロシアリクガメの特徴や性格、寿命、成長過程を詳しく解説するとともに、初心者向けの飼育セットやケージの選び方、湿度・温度管理のコツまで徹底ガイド！また、ロシアリクガメを里親として迎える方法についても紹介します。
ロシアリクガメをお迎えしようと考えている方、すでに飼育しているけれど適切な環境を整えたい方は、ぜひ最後までご覧ください！
ロシアリクガメの基本情報
ロシアリクガメの特徴とは？見た目や性格のポイント
ロシアリクガメ（学名：Testudo horsfieldii）は、中央アジアからロシア南部にかけて生息する小型のリクガメです。甲羅の色は黄褐色からオリーブ色で、黒い斑点が入る個体もいます。
性格は比較的穏やかですが、個体によっては活発で好奇心旺盛な一面もあります。他のリクガメに比べると動きが素早く、壁を登ろうとするなど意外と力強い性質を持っています。
ロシアリクガメの大きさと年齢の関係｜成長スピードは？
ロシアリクガメは成体になると約15〜25cmほどの大きさになります。一般的にオスの方が小柄で、メスはやや大きく成長する傾向があります。
成長スピードは個体や飼育環境によって異なりますが、2〜3年で10cm前後に成長し、5〜10年かけて成体サイズに達することが多いです。適切な飼育環境と食事を与えることで、健康的な成長を促すことができます。
ロシアリクガメの寿命｜長生きさせるための秘訣
ロシアリクガメの平均寿命は約30〜40年とされており、適切な環境とケアを行えば50年以上生きる個体もいます。
長生きさせるためのポイント
- 適切な温度・湿度管理（寒すぎる環境は低体温症の原因に）
- バランスの取れた食事（野菜や草を中心に、必要に応じてカルシウムを補給）
- 広いスペースの確保（運動不足を防ぐために適度な運動ができる環境を用意）
- 定期的な健康チェック（食欲不振や甲羅の変色などの異変に注意）
ロシアリクガメは丈夫な種類とされていますが、適切なケアを怠ると病気になりやすくなります。長く健康に育てるためには、日々の観察と環境管理が重要です。
ロシアリクガメの飼育方法
ロシアリクガメはなつく？慣れさせるコツとは
ロシアリクガメは犬や猫のように感情を表現することはありませんが、飼い主に慣れることは十分に可能です。個体によっては、人の手からエサを食べたり、近づくと寄ってきたりすることもあります。
ロシアリクガメと仲良くなるコツ
- ゆっくりと接する：急な動きは驚かせるため、落ち着いた動作を心がける
- 手からエサを与える：好きな食べ物を少しずつ与えて信頼関係を築く
- 適度に触れる：甲羅や手足を優しくなでて、触れられることに慣れさせる
- 無理に抱っこしない：持ち上げられるのを嫌がる個体も多いため、ストレスにならないよう注意
ロシアリクガメは警戒心が強い生き物ですが、根気よく接すれば徐々に慣れてくれるでしょう。
飼育セットの準備｜必要なアイテムとおすすめ商品
ロシアリクガメを飼育する際には、適切な環境を整えることが重要です。以下の基本セットをそろえて、安全で快適な飼育環境を作りましょう。
✅ 基本の飼育セット
| アイテム | 役割・ポイント |
|---|---|
| ケージ | 60cm以上推奨（大きくなるにつれ広いものへ変更） |
| 床材 | ヤシガラ・ウッドチップ・砂など（掘れる素材が◎） |
| 紫外線ライト | 日光の代わりにカルシウム吸収を促進 |
| 保温ランプ | 適温を保ち、活動をサポート |
| シェルター | 隠れられる場所を作りストレスを軽減 |
| エサ入れ・水入れ | 水入れはひっくり返しにくいものを選ぶ |
ロシアリクガメは陸上で生活するため、水場は飲み水用だけでOK。湿度管理にも役立つため、適度に新鮮な水を用意しましょう。
ロシアリクガメのケージ選び｜快適な環境を整えるポイント
ロシアリクガメのケージは、成長に合わせて広めのものを選びましょう。最低でも60cm以上の広さが必要ですが、理想は90cm〜120cmの大きめのケージです。
✅ ケージ選びのポイント
- 高さよりも床面積が広いものを選ぶ（ロシアリクガメは地面を歩く生き物）
- 壁は30cm以上の高さが理想（登る習性があるため脱走防止）
- 通気性が良く湿度調整がしやすいタイプが◎
木製やプラスチックのケージでも飼育可能ですが、ガラスケージの方が保温・湿度管理がしやすいためおすすめです。
適切な湿度と温度管理｜健康維持のための環境づくり
ロシアリクガメは乾燥した地域に生息していますが、完全な乾燥環境ではなく適度な湿度が必要です。
✅ 理想的な環境
- 温度：日中は28〜32℃、夜間は**20〜25℃**に調整
- 湿度：40〜60%を維持（乾燥しすぎると脱皮不良の原因に）
- ホットスポット：35℃前後の温かいエリアを作る
湿度が低すぎると甲羅の成長不良や脱皮トラブルを引き起こすため、適度に霧吹きをしたり、水場を設置することで調整しましょう。特に冬場は乾燥しやすいので注意が必要です。
ロシアリクガメの飼育環境を整えることで、健康でストレスの少ない生活を提供できます。適切なケージや温度管理を心がけて、快適な環境を作ってあげましょう！
ロシアリクガメをお迎えする方法
ロシアリクガメの里親制度とは？譲渡の流れと注意点
ロシアリクガメはペットショップで購入するだけでなく、里親制度を利用して迎えることも可能です。さまざまな事情で飼えなくなった個体が新しい飼い主を探していることがあり、里親になれば命を救うことにもつながります。
✅ ロシアリクガメの里親になる方法
- 里親募集サイトやSNSをチェック（「ロシアリクガメ 里親募集」などで検索）
- 爬虫類専門の保護団体や施設を訪れる
- 譲渡条件を確認（適切な飼育環境が整っているか、終生飼育が可能か）
- 譲渡契約を交わし、カメをお迎えする
🐢 里親になる際の注意点
- 健康状態をしっかり確認する（甲羅の状態や動きに異常がないか）
- 飼育環境を整えてからお迎えする（温度・湿度管理、ケージ準備など）
- すぐに病院で健康チェックを受ける（寄生虫検査など）
里親制度を利用することで、ペットショップでの購入とは異なる新しい命の選択肢が生まれます。責任を持って迎え入れる準備を整えましょう！
ロシアリクガメを迎える前に知っておきたいこと
ロシアリクガメを飼育するには、事前にしっかりと準備をすることが重要です。「思っていたより手間がかかる」とならないよう、以下のポイントを確認しましょう。
✅ 飼育前にチェックすべきポイント
✔ 飼育スペースの確保：90cm以上の広さを確保できるか？
✔ 適切な温度・湿度管理ができるか：年間を通じて環境を整えられるか？
✔ 寿命の長さを理解しているか：30年以上生きるため、終生飼育の覚悟があるか？
✔ エサの準備ができるか：野菜や草を中心に、栄養バランスを考えた食事を用意できるか？
✔ 病気やケガの対応ができるか：爬虫類を診てくれる動物病院を把握しているか？
ロシアリクガメは手間がかからないと思われがちですが、適切な環境管理が必要です。長生きするカメだからこそ、飼育の覚悟を持ってお迎えしましょう！
まとめ
ロシアリクガメの魅力と飼育のポイント
ロシアリクガメは、比較的丈夫で飼いやすいリクガメの一種です。愛嬌のある見た目と、個体によって異なる性格が魅力で、適切な環境を整えれば初心者でも飼育が可能です。
✅ ロシアリクガメの基本ポイント
- 大きさ：成体で15～25cmほど
- 寿命：平均30～40年（適切なケアで50年以上も）
- 性格：活発で好奇心旺盛な個体が多い
- なつく？：手からエサを食べるなど、慣れさせることは可能
- 飼育環境：広めのケージ、適度な温度・湿度管理が必要
ロシアリクガメを長生きさせるためには、適切なケージ選び・温度管理・バランスの取れた食事が欠かせません。
初心者でも安心！ロシアリクガメを育てるためのチェックリスト
最後に、これからロシアリクガメをお迎えする方のために、飼育前の準備チェックリストを用意しました。
✅ ロシアリクガメ飼育チェックリスト
✔ 広めのケージ（最低60cm、理想は90cm以上）を準備した
✔ 温度（28～32℃）と湿度（40～60%）を適切に管理できる
✔ 紫外線ライトと保温ランプを設置した
✔ 食事は草食中心（野菜・草）で、カルシウムも補給できる
✔ シェルターや床材を用意し、ストレスのない環境を整えた
✔ 爬虫類を診察できる動物病院を調べておいた
✔ 30年以上の飼育が可能であることを理解した
ロシアリクガメは、しっかりと環境を整え、愛情を持って接すれば長く一緒に暮らすことができる素晴らしいペットです。ぜひ、万全の準備をしてロシアリクガメとの生活を楽しんでください！
