ミドリガメが赤くない?見つけたらどうする?飼育禁止や寿命、他種との違いを解説

ミドリガメが赤くない?見つけたらどうする?飼育禁止や寿命、他種との違いを解説 かめ
この記事は約10分で読めます。
PR:本サイトの表記には一部プロモーションを含みます。
スポンサーリンク

「ミドリガメを見つけたけれど、赤い部分がない…?」そんな疑問を持ったことはありませんか?ミドリガメは正式には**「ミシシッピアカミミガメ」**といい、通常は耳の後ろに赤い模様があることで知られています。しかし、中には「赤くないミドリガメ」も存在します。

また、ミドリガメは近年、外来種問題として大きな注目を集めており、2023年には飼育禁止の対象になりました。では、**もしミドリガメを見つけたらどうすればいいのでしょうか?**そのまま飼ってもいいのか、それともどこかに連絡するべきなのか、迷う方も多いはずです。

この記事では、**「ミドリガメが赤くない理由」や「見つけたときの対処法」、「飼育禁止の最新情報」**などを詳しく解説します。また、クサガメとの違いやミドリガメの寿命・飼育方法についても紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

スポンサーリンク

ミドリガメとは?赤くない理由とは?

ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)とは?

ミドリガメは、日本で広く知られるカメの一種で、正式名称は**「ミシシッピアカミミガメ」**です。北米原産の外来種であり、日本にはペットとして輸入されたものが野生化し、全国各地の河川や池で見られるようになりました。

幼体のころは甲羅が鮮やかな緑色をしているため「ミドリガメ」と呼ばれますが、成長すると暗いオリーブ色に変化します。また、頭の両側にある赤い模様が特徴的で、「アカミミガメ」という名前の由来にもなっています。

しかし、最近では「ミドリガメを見つけたけど、赤い部分がない」という声も聞かれます。なぜこのような個体がいるのでしょうか?

ミドリガメの特徴と「赤い部分」について

ミドリガメの一番の特徴は、耳の後ろにある赤い模様です。この模様は個体によって濃さが異なり、はっきりと赤く見えるものもあれば、薄いオレンジ色やほぼ消えてしまっているものもいます。

赤い部分の違いには、成長や遺伝、環境要因が関係しています。

  • 成長による変化:幼体のころは鮮やかな赤色をしていても、成長とともに薄くなることがあります。
  • 遺伝的な個体差:もともと赤い模様が薄い個体や、全くない個体も存在します。
  • 環境要因:日光の当たり具合や、栄養状態によって色の変化が起こる可能性があります。

また、赤い部分が目立たないために、「クサガメと間違えた」というケースもあります。ミドリガメとクサガメの違いについては、後ほど詳しく解説します。

ミドリガメが赤くない個体がいる理由

ミドリガメなのに赤くない理由として、以下のような可能性が考えられます。

個体差によるもの
 → 遺伝的に赤い模様が薄い、またはほとんどない個体も存在する。

成長による変化
 → 幼体のときは赤いが、大人になるにつれて色が薄くなっていく。

色素異常や突然変異
 → まれに色素が欠乏し、通常とは異なる見た目になることがある。

ケガや病気による変色
 → 皮膚の病気やダメージによって赤い模様が消えてしまうケースも。

「赤くないからミドリガメではない」と判断するのは早計です。もしカメを見つけた場合、全体の体型や甲羅の模様をしっかり観察して種類を見極めることが大切です。

スポンサーリンク

ミドリガメを見つけたらどうする?

ミドリガメやミシシッピアカミミガメを見つけたらどうすればいい?

川や池、公園の水辺などでミドリガメを見つけた場合、**「このカメはどうしたらいいの?」**と悩むことがあるかもしれません。

基本的に、日本の自然で見かけるミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)は、野生化した外来種です。特に都市部では、ペットとして飼われていた個体が逃げ出したり、放流されたりしたケースが多く、すでに環境の一部になっています。

見つけた場合の対応は以下のとおりです。

そのままにしておくのが基本
 → 外来種とはいえ、日本各地で定着しており、捕獲しても根本的な解決にはならないため。

飼育は禁止されているので持ち帰らない
 → 2023年6月から「条件付特定外来生物」に指定され、新たに飼育することが禁止されています。

駆除が必要な場合は自治体に確認
 → 自治体によっては、駆除や回収を行っていることもあるため、環境課などに相談してみる。

また、もしケガをしている個体を見つけた場合は、無理に保護せず、環境省や自治体に対応を確認するのがベストです。

野生化したミドリガメの問題点と外来種としての扱い

ミドリガメは、日本の生態系に大きな影響を与える外来種として問題視されています。特に、在来種のクサガメやイシガメの生息域を奪うことが懸念されています。

ミドリガメが引き起こす問題点

  1. 在来種を圧迫する
     → 繁殖力が強く、クサガメやイシガメよりも優位に立ちやすい。
  2. 生態系のバランスを崩す
     → 水草や小魚、昆虫などを大量に食べるため、水辺の環境を変えてしまう。
  3. 農作物や水辺の環境への影響
     → 田んぼの稲を食べる、池の水草を食い荒らすなどの被害が報告されている。

こうした理由から、2023年にミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)は条件付特定外来生物に指定され、新たな飼育や販売が禁止されました。すでに飼っている場合は引き続き世話をすることが求められますが、新たに野外から持ち帰ることはできません。

クサガメとミドリガメの違いは?見分け方を解説

ミドリガメとよく間違えられるのが、日本在来種のクサガメです。見た目が似ているため、どちらのカメなのか判断に迷うこともあるでしょう。

特徴ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)クサガメ
甲羅の色緑〜オリーブ色(成長すると暗い色に)黒っぽい色(幼体は黄色みがある)
頭の模様耳の後ろに赤いラインがある黄色い筋模様がある
大きさ成体で約25〜30cm成体で約15〜20cm
においほとんどなし「臭腺」から独特のにおいを出すことがある

特に「赤い模様がないミドリガメ」は、クサガメと間違えられやすいですが、甲羅の形や大きさ、模様の有無で見分けることができます。

間違えて在来種のクサガメを外来種と誤認して駆除してしまうケースもあるため、見つけたときは特徴をしっかり確認することが大切です。

スポンサーリンク

ミドリガメの飼育と禁止の現状

ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)は飼育禁止?2023年の最新情報

ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)は、2023年6月1日から「条件付特定外来生物」に指定され、新たな飼育・販売・放流が禁止されました。

これは、日本国内でのミドリガメの繁殖増加や生態系への悪影響を防ぐための措置です。以前はペットとして自由に飼うことができましたが、現在は以下の行為が禁止されています。

新しくミドリガメを飼うこと(捕獲しての飼育も不可)
ペットショップや個人での販売・譲渡
野外へ放すこと(放流)

ただし、すでに飼っている個体については、引き続き飼育が認められています

なぜミドリガメの飼育が禁止されたのか?

ミドリガメの飼育が禁止された理由は、日本の生態系に与える影響が大きくなりすぎたためです。

ミドリガメは1960年代からペットとして大量に輸入され、安価で手に入ることから全国的に人気がありました。しかし、その結果、飼いきれなくなった個体が捨てられ、野生化したことで問題が発生しました。

飼育禁止になった主な理由

  1. 爆発的な繁殖力で在来種を圧迫
     → クサガメやイシガメの生息域を奪い、日本固有の生態系に悪影響を与えている。
  2. 寿命が長く、最後まで飼えない人が多い
     → ミドリガメは20〜40年生きるため、飼い主が責任を持てずに捨てるケースが多発。
  3. 環境破壊の原因になる
     → 水草を大量に食べるため、池や湖の環境が変化してしまう。

これらの問題を解決するため、環境省はミドリガメの規制を強化し、新たな飼育や販売を禁止しました。

すでに飼育しているミドリガメはどうすればいい?

すでにミドリガメを飼っている場合は、最後まで責任を持って世話をすることが求められます。 飼育は禁止されましたが、手放すことも違法となるため、適切に管理し続けることが必要です。

もし飼えなくなった場合、勝手に放流するのは法律違反です。代わりに、以下の方法を検討してください。

家族や知人に引き取ってもらう(ただし、新規飼育は禁止なので要相談)
自治体に相談する(自治体によっては引き取り制度がある)
動物愛護団体や専門機関に相談する

今後、適切な引き取り先や保護施設の整備が求められていますが、現状では「飼い続ける以外の選択肢がほとんどない」のが現実です。

飼育しているミドリガメを大切に世話することが、飼い主の責任となります。

スポンサーリンク

ミドリガメの寿命や飼育のポイント

ミドリガメの寿命はどのくらい?長生きさせるポイント

ミドリガメは、適切に飼育すれば20〜40年と非常に長生きするカメです。ペットとして迎えた場合、一生の付き合いになる可能性があるため、最後まで責任を持って世話をする覚悟が必要です。

寿命を延ばし、健康に育てるためには、以下のポイントを押さえましょう。

適切な環境を整える
 → 十分な広さの水槽と、日光浴ができる陸地スペースを用意する。

バランスの取れた食事を与える
 → ミドリガメ用のペレットを中心に、野菜や小魚を適度に与える。

紫外線(UVB)ライトを設置する
 → 骨や甲羅の健康維持に欠かせないため、必須アイテム。

水質管理を徹底する
 → 水が汚れると病気の原因になるため、ろ過装置を使い、定期的に水換えを行う。

適切な飼育環境を整えることで、ミドリガメはストレスなく長生きしやすくなります。

ミドリガメの正しい飼育方法と注意点

現在、新たにミドリガメを飼うことは禁止されていますが、すでに飼っている場合は適切なケアが必要です。

ミドリガメの飼育に必要な基本的なポイントを紹介します。

① 水槽の大きさとレイアウト

ミドリガメは成長すると30cm近くになるため、大きめの水槽が必要です。目安としては、90cm以上の水槽が望ましいでしょう。

  • 陸地スペース(バスキングエリア)を作る
  • 紫外線(UVB)ライトを設置する
  • 水温は25〜28℃をキープする

② エサの与え方

ミドリガメは雑食性で、植物や小魚、エビなどを食べます。

主なエサの種類
ペレット(人工飼料):栄養バランスが良いのでメインとして与える
野菜類(小松菜・チンゲンサイなど):カルシウム補給に効果的
生き餌(小魚・エビ):自然な食事の動きを再現できる
サプリメント(カルシウム・ビタミン):甲羅の健康維持に有効

【注意点】
与えすぎに注意!肥満の原因になる
偏った食事は病気の原因に

エサは1日1回〜2日に1回を目安に、適量を与えましょう。

③ 水換えと衛生管理

ミドリガメは水を汚しやすいため、清潔な環境を維持することが大切です。

  • フィルター(ろ過装置)を使用する
  • 週に1〜2回は水換えを行う
  • 水温を一定に保つ(25〜28℃)

汚れた水を放置すると、甲羅がカビたり、皮膚病の原因になるので注意しましょう。

スポンサーリンク

まとめ:ミドリガメを見つけたらどうすればいい?

ミドリガメを見つけたときの対応

ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)は、日本各地で野生化している外来種です。もし見つけた場合、基本的にはそのままにしておくのが最善の対応となります。

✅ ミドリガメを見つけたらどうする?
そのままにしておく(野外の個体はすでに環境の一部)
新しく飼育するのは禁止なので持ち帰らない
駆除が必要な場合は自治体に相談

特に、ミドリガメの持ち帰りや放流は法律違反になる可能性があるため注意しましょう。

ミドリガメの問題点と適切な対策

ミドリガメは、在来種を圧迫し、生態系に影響を与えるため、飼育や販売が禁止されました。しかし、すでに飼っている人は、最後まで責任を持って世話を続ける必要があります。

⚠ ミドリガメの主な問題点
在来種のクサガメやイシガメを圧迫する
水辺の環境を破壊する
飼いきれずに捨てられるケースが多い

✅ ミドリガメ問題の解決策
飼えなくなった場合は自治体に相談
無責任な放流を防ぐため、正しい情報を広める
既存の飼育個体は、最後まで大切に育てる

ミドリガメと共生するためにできること

ミドリガメの問題は、一人ひとりが正しい知識を持つことが重要です。

野外で見つけても無闇に持ち帰らない
在来種(クサガメ・イシガメ)との違いを知る
すでに飼育している場合は責任を持って育てる
自治体の取り組みをチェックし、適切に対応する

ミドリガメの存在は、日本の生態系に影響を与えていますが、すでに定着してしまった現実もあります。だからこそ、適切な知識と対応を持ち、責任ある行動をすることが大切です。

🔍 まとめ

  • ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)は2023年に飼育禁止になった
  • 見つけた場合は持ち帰らず、基本的にそのままにしておく
  • 飼えなくなった場合は放流せず、自治体や専門機関に相談
  • 正しい情報を広め、外来種問題への理解を深めることが重要

ミドリガメを見つけたときにどうすればよいのか、正しい知識を持って行動することで、生態系のバランスを守ることにつながります。

タイトルとURLをコピーしました