クサガメを飼い始めると、多くの飼い主さんが悩むのが水の汚れとろ過装置の選び方です。
「フィルターはいらないのでは?」「すぐ詰まって掃除が大変」「屋外飼育だとどうすればいい?」といった疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、クサガメにろ過装置は必要かどうかをはじめ、フィルターが詰まりやすい原因と対策、屋外飼育での注意点、自作の濾過器やエアーポンプの活用方法まで、幅広く解説します。
「おすすめの亀用フィルター」も紹介するので、これからクサガメを迎える方や、今の水質管理に悩んでいる方の参考になるはずです。清潔で快適な環境を整えて、大切なクサガメが元気に暮らせるようにしましょう。
クサガメにろ過装置は必要?
亀にフィルターはいらないって本当?
クサガメの飼育において「フィルター(ろ過装置)はいらない」と言われることがあります。実際、自然の池や川で生活するクサガメは、ろ過装置がなくても問題なく生きています。しかし、水槽飼育は自然とは異なる環境です。限られた水量の中では、フンや食べ残しがすぐに水を汚してしまい、短期間で悪臭や水質悪化を招きます。
小さな水槽や、こまめに水換えができる環境であれば「フィルターなし」でも飼えますが、毎日のように水換えをする必要があり、現実的ではありません。そのため、ほとんどのケースでろ過装置は必要不可欠と考えてよいでしょう。
ろ過装置が果たす役割と水質維持の重要性
ろ過装置には大きく分けて3つの役割があります。
- 物理ろ過:フンや食べ残しなどのゴミを取り除く
- 生物ろ過:バクテリアの働きでアンモニアなどの有害物質を分解する
- 水の循環・酸素供給:水を循環させることで酸素を取り込み、亀が快適に過ごせる環境を保つ
クサガメは食欲旺盛で排泄量も多いため、水の汚れが進みやすい生き物です。水質の悪化は病気(皮膚病や甲羅の病気)の原因になるため、ろ過装置は健康管理の基本といえます。
また、フィルターによっては水の流れを作り、自然に近い環境を再現できる点もメリットです。水換えの頻度を減らせるだけでなく、クサガメのストレスを軽減し、飼育者の負担も軽くしてくれます。
クサガメ飼育でよくあるフィルターの悩み
フィルターがすぐ詰まる原因と対策
クサガメを飼っていると「フィルターがすぐ詰まる」という悩みを抱える方が多いです。原因の多くは以下のようなものです。
- フンの量が多い:クサガメは食べる量も多く、排泄も盛ん。物理ろ過のフィルターにすぐに溜まってしまう。
- 食べ残しの餌:水中でエサを与えると食べ残しが残りやすく、フィルターを詰まらせる。
- 小型フィルターの容量不足:水槽のサイズに合っていない小型フィルターでは処理しきれない。
対策としては、次の方法が効果的です。
- エサを別容器で与える:水槽の外でエサを食べさせると汚れが大幅に減る。
- 定期的な掃除を習慣化:スポンジやろ材をこまめに洗浄する。
- 大型・外部フィルターを導入する:水量に余裕のあるフィルターを選ぶと詰まりにくい。
「フィルターがすぐ詰まる=掃除が面倒」という悩みを減らすには、亀の習性に合わせた飼育スタイルとフィルター選びが重要です。
フィルターがクサガメに与えるストレスとは
フィルターは便利な反面、クサガメにとってストレスになる場合もあります。特に注意したいのは水流の強さです。
クサガメは泳ぎが得意ですが、常に強い水流があると休む場所がなくなり、体力を消耗してしまいます。また、フィルターの稼働音や振動に敏感に反応して落ち着かなくなる個体もいます。
ストレスを軽減するための工夫としては、
- 水流を調整できるフィルターを選ぶ
- 流れが直接クサガメに当たらないように設置する
- 隠れ家や陸場を用意して安心できるスペースをつくる
といった方法が有効です。ろ過装置は水質維持のために重要ですが、クサガメが快適に過ごせる環境とのバランスを意識しましょう。
飼育環境に合わせたろ過装置の選び方
室内飼育におすすめの亀用フィルター
室内でクサガメを飼う場合、フィルター選びは静音性とろ過能力のバランスが大切です。
おすすめのフィルタータイプは以下の通りです。
- 外部フィルター
水槽の外に設置するタイプで、ろ材容量が大きく水をしっかり浄化できる。音が静かで見た目もすっきり。中型〜大型水槽に最適。 - 上部フィルター
水槽の上に設置し、水を循環させてろ過するタイプ。メンテナンスが簡単で、物理ろ過と生物ろ過の両方に優れている。特に初心者におすすめ。 - 投げ込み式フィルター(エアーポンプ併用)
小型水槽向け。水流が穏やかで、クサガメが小さいうちは使いやすい。ただしろ過能力は低めなので、こまめな水換えと併用が必要。
室内飼育では、水槽サイズに合ったフィルター選びと、掃除のしやすさを重視すると管理が楽になります。
屋外飼育で使えるフィルターと注意点
屋外でクサガメを飼う場合、日光や雨の影響を受けるため、室内とは少し違った工夫が必要です。
屋外飼育でよく使われるのは以下のタイプです。
- ポンプ式循環ろ過装置
池や大型容器に設置でき、水を循環させながらゴミを集めるタイプ。大規模飼育にも対応可能。 - 自作濾過システム
園芸用のポンプやろ材を組み合わせて作る方法。市販品では対応が難しい大型の飼育容器でも活用できる。
ただし、屋外では落ち葉や砂利などがフィルターを詰まらせる原因になりやすいため、定期的な掃除とメンテナンスが必須です。また、電源や防水対策もしっかり考えなければなりません。
屋外飼育では「完全に水をきれいに保つ」ことよりも、自然に近い環境で水質を安定させることを意識すると、クサガメにとっても快適な環境が作れます。
クサガメ飼育のろ過装置カスタマイズ
自作できる亀用濾過器の作り方と注意点
「市販のフィルターではすぐ詰まる」「もっと大容量の濾過が欲しい」という場合、自作の濾過器を作るのも一つの方法です。特に屋外飼育では、手作りの大型ろ過装置が効果的です。
よく使われる材料は以下の通りです。
- 園芸用の水中ポンプ:水を循環させる心臓部
- プラスチックケースや塩ビパイプ:水の通り道や濾過槽として活用
- ろ材(リングろ材・スポンジ・活性炭など):汚れを吸着&バクテリアの定着に使用
作り方の流れはシンプルで、ポンプで吸い上げた水をろ材の入った容器に通し、きれいになった水を水槽や池に戻す仕組みです。
ただし、以下の注意点があります。
- 水漏れ・感電防止のために防水対策を徹底する
- ろ材を詰め込みすぎず水の流れを確保する
- 定期的な清掃を前提に設計する
自作濾過器はメンテナンス性と安全性を意識することで、コストを抑えつつ効果的に水をきれいに保てます。
エアーポンプは必要?ろ過と酸素供給の関係
「クサガメ飼育にエアーポンプは必要?」という疑問を持つ方も多いでしょう。結論から言えば、必ずしも必須ではありませんが、あると有利です。
エアーポンプには次のメリットがあります。
- 水中に酸素を供給し、バクテリアの働きを活性化させる
- 水の循環を補助し、フィルターの効率を上げる
- 酸欠による水質悪化を防ぎ、クサガメにも安心な環境を作る
特に夏場は水温が上がり酸素が減少するため、エアーポンプがあると安定した環境を維持できます。また、小型水槽やフィルター能力が弱い環境では、エアーポンプの導入で水質が改善されやすくなります。
ただし、エアーポンプの振動や音に敏感なクサガメもいるため、静音タイプを選ぶか、水槽から少し離して設置すると安心です。
まとめ|クサガメに最適なろ過装置の選び方
クサガメの飼育において、ろ過装置は水質維持と健康管理のカギとなります。
「フィルターはいらないのでは?」という意見もありますが、実際にはフンや食べ残しが多いため、水換えだけで維持するのは大変です。ほとんどのケースでフィルターの導入は必須と言えるでしょう。
この記事で紹介したポイントを振り返ると:
- フィルターは不要? → 基本的には必要。水質悪化防止に役立つ
- フィルターがすぐ詰まる場合 → 給餌方法やフィルターの種類を見直す
- 室内飼育 → 静音性や掃除のしやすさを重視した外部・上部フィルターがおすすめ
- 屋外飼育 → 大型ポンプや自作濾過器を活用し、メンテナンスをこまめに
- エアーポンプ → 必須ではないが、水質安定や酸素供給に効果的
最終的に大切なのは、飼育環境(室内・屋外・水槽サイズ)や飼育スタイルに合わせて最適な装置を選ぶことです。
清潔で安定した環境を整えることで、クサガメは元気に長生きしてくれます。飼い主の負担も減り、より楽しく安心して飼育を続けられるはずです。


