クサガメを飼っていると、「白い塊のようなものを見つけた」「うんちの色や形がいつもと違う」と不安になることはありませんか?これは多くの場合、クサガメの尿酸に関係しています。尿酸はカメの健康状態を知る重要なサインであり、正常な排泄物と異常の見分け方を知ることが大切です。本記事では、クサガメの尿酸の特徴や白いうんち・白いもやもやとの関係、さらにイシガメやリクガメとの違いまで、飼育者が押さえておくべきポイントを詳しく解説します。
クサガメの尿酸とは
尿酸の役割と体内での生成メカニズム
クサガメの尿酸は、体内で不要になった窒素を排出するために作られる老廃物です。哺乳類のように尿として液体で排泄されるのではなく、ほとんどが固形状の「白い塊」として排泄されます。これは、カメが水分を節約するための生理的な特徴で、乾燥環境でも生き延びるための重要な適応です。
尿酸の色や形、量は、カメの健康状態や水分摂取量、食事内容によって変化します。通常は硬めで白っぽい塊として排泄されますが、柔らかかったり、もやもやした形状だったりする場合は、体調不良や環境ストレスのサインであることもあります。
クサガメの尿酸と「白い塊」の関係
クサガメのフンには黒っぽい通常の便と、白い尿酸の塊が混ざって排泄されることが多いです。飼育者がよく目にする「白い塊」は、この尿酸そのもので、健康な個体でも毎日観察できます。
ただし、以下のような状態が見られる場合は注意が必要です。
- 白い塊が通常より大きすぎる
- 白いもやもや状になっている
- 排泄量が極端に少ない、またはほとんど出ていない
これらは脱水症状や腎臓・肝臓のトラブル、食事の偏りなどが原因で起こることがあります。特に飼育環境の温度や水分管理は、尿酸の正常な排泄に大きく関わるため、日々の観察が重要です。
クサガメのフンと尿酸の見分け方
亀のフンの正常な状態と異常な状態
クサガメのフンは、健康状態を知る上で重要な手がかりです。正常な便は黒っぽく、やや固めで形が安定しています。一方、以下のような状態が見られる場合は注意が必要です。
- 色が異常に薄い、白っぽい部分が多い
- 水分が多く、ドロッとした形状
- 不自然に細長い、もやもやした形
こうした変化は、消化不良や水分不足、ストレス、腎臓のトラブルなどを示していることがあります。特に白っぽい部分は、尿酸の量や形状の変化を示している場合が多く、健康管理の重要なサインです。
「亀 白いうんち」「白いもやもや」は尿酸のサイン?
クサガメのフンに見られる「白いうんち」や「白いもやもや」は、尿酸の形状の変化によるものです。正常な尿酸は固まった白い塊ですが、以下のような場合は注意が必要です。
- 白い塊が大きすぎる、または異常に小さい
- 白いもやもやが混ざっている
- 排泄回数が極端に少ない
これらは脱水や食事の偏り、腎臓や肝臓に負担がかかっているサインである可能性があります。日常的に観察し、異常が続く場合は獣医師に相談することが推奨されます。
他の亀との比較(イシガメ・リクガメ)
イシガメの尿酸との違い
イシガメもクサガメと同じく尿酸を白い塊として排泄しますが、クサガメに比べると以下の違いが見られます。
- 尿酸の塊がやや柔らかめで形が不揃い
- 排泄時に黒い便と混ざる割合が少なめ
- 水分摂取量の影響を受けやすく、白い塊が大きくなることがある
そのため、イシガメの尿酸観察では、塊の形状や水分摂取量に特に注意して管理することが大切です。
リクガメに見られる「白い塊」とクサガメのケース
リクガメは陸棲で水分摂取が限られる環境に適応しているため、尿酸はより固く、大きな白い塊として排泄される傾向があります。クサガメと比較すると、次の特徴が見られます。
- 白い塊が硬く、形が一定で崩れにくい
- フンと混ざることが少なく、単独で観察されやすい
- 水分不足が続くと、塊が非常に大きく固まることがある
このように、亀の種類によって尿酸の見た目や硬さが異なるため、健康状態の判断には種類ごとの特徴を理解しておくことが重要です。
尿酸が多い・異常があるときの原因
食事内容や水分不足による影響
クサガメの尿酸量や形状は、食事内容と水分摂取に大きく左右されます。高タンパク質の餌を過剰に与えると、体内で生成される尿酸が増え、白い塊が大きくなることがあります。また、水分不足も尿酸の硬化や排泄量の減少につながります。
飼育者は次のポイントに注意することで、尿酸の異常を防ぐことができます。
- 餌のタンパク質量を調整する
- 水分を十分に補給できる環境を整える(浅めの水場や給水器の設置)
- 新鮮な野菜や水分の多い餌を適度に与える
温度・環境ストレスが与える影響
クサガメは外温動物であるため、飼育環境の温度や日照時間の変化によって代謝が大きく変わります。温度が低すぎると尿酸の排泄が遅れ、白い塊が硬く大きくなることがあります。また、水質が悪かったり、飼育スペースが狭かったりするとストレスがかかり、尿酸の量や形状に異常が出ることがあります。
健康的な尿酸排泄のためには、以下の環境管理が重要です。
- 水槽の温度を適正に保つ(陸地・水中の温度差も調整)
- 清潔な水質を維持する
- 十分なスペースと日光浴の環境を確保する
クサガメの尿酸トラブルを防ぐ飼育ポイント
食事バランスの改善と給餌の工夫
尿酸トラブルを防ぐには、まず食事の内容を見直すことが重要です。高タンパクの餌ばかり与えると尿酸が増えやすいため、野菜や水分を多く含む餌を組み合わせることが効果的です。
具体的なポイントは以下の通りです。
- 生野菜や水分の多い果物を適量取り入れる
- 魚や肉などの動物性タンパクは与えすぎない
- 餌の種類を日替わりで変えて栄養バランスを整える
給餌のタイミングや量にも注意し、食べ残しが多い場合は取り除くことで水質悪化も防げます。
飼育環境(水質・温度・日光浴)の最適化
クサガメの尿酸健康を保つためには、水質や温度、日光浴環境の管理も不可欠です。水質が悪いと尿酸が排泄されにくくなり、塊が大きくなることがあります。
飼育環境のポイントは以下です。
- 水槽の水を清潔に保つ(週1回の全換水やフィルター管理)
- 水温・陸地の温度を適正に保つ(陸地25〜30℃、水中22〜28℃が目安)
- 日光浴やUVBライトでカルシウム代謝を促す
これらを整えることで、クサガメの尿酸が正常に排泄され、健康維持につながります。
まとめ
クサガメの尿酸を観察する重要性
クサガメの尿酸は、健康状態を知る上で非常に重要なサインです。白い塊やもやもや、排泄量の変化を日常的に観察することで、早期に異常に気づきやすくなります。食事内容や水分摂取量、飼育環境を調整することで、尿酸の異常を未然に防ぐことができます。
早めの対応が健康維持につながる
尿酸の異常は、脱水症状や腎臓・肝臓のトラブルなど、重大な健康問題の兆候であることもあります。早めに気づき、食事や環境の見直し、必要に応じて獣医師への相談を行うことで、クサガメの健康を長く維持することが可能です。
日々の観察と適切な飼育管理を心がけ、元気なクサガメとの生活を楽しみましょう。


