オニプレートトカゲ飼育完全ガイド｜初心者向けの飼い方と注意点

オニプレートトカゲは、その頑丈な体と恐竜のような見た目から爬虫類ファンに人気のあるトカゲの一種です。比較的おとなしく丈夫なため、初心者でも飼育しやすいと言われていますが、適切な環境を整え、正しい飼育方法を理解することが大切です。

本記事では、オニプレートトカゲの基本情報から、飼育環境の作り方、餌の与え方、性格や接し方まで詳しく解説します。さらに、「オニプレートトカゲはなつくのか？」「噛むことはある？」「餌を食べないときの対処法」など、飼育者が気になるポイントも網羅。

これからオニプレートトカゲの飼育を始めたい方や、すでに飼育中で悩みを抱えている方に向けて、役立つ情報をお届けします。ぜひ最後まで読んで、オニプレートトカゲとの楽しい生活をスタートさせましょう！

オニプレートトカゲとは？

オニプレートトカゲの基本情報と特徴

オニプレートトカゲ（学名：Gerrhosaurus major）は、アフリカ大陸に生息する中型のトカゲで、ゴツゴツとした硬いウロコと頑丈な体が特徴です。その外見が恐竜を彷彿とさせることから、爬虫類愛好家の間で人気があります。

主な特徴：

• 体長：30〜45cm程度（尾を含む）
• 体色：茶色〜暗褐色の地味な色合い
• 性格：比較的おとなしく攻撃性は低い
• 活動時間：昼行性（昼間に活発に動く）
• 生息環境：乾燥したサバンナや岩場

オニプレートトカゲは丈夫で環境適応能力が高く、ペットとしての飼育も比較的容易ですが、適切な環境を整えないとストレスを感じたり健康を損なったりするため、正しい知識を持つことが重要です。

野生での生息地と生態

オニプレートトカゲは、アフリカのサバンナや岩場、乾燥した森林地帯などに生息しています。特に、以下のような国々で多く見られます。

• ケニア
• タンザニア
• モザンビーク
• ジンバブエ

これらの地域では、日中に岩の隙間や倒木の下で身を隠しながら生活し、日が高くなると日光浴をして体温を上げます。オニプレートトカゲは変温動物のため、太陽の熱を利用して体温調節を行うのが特徴です。

また、雑食性のため、昆虫、小型の爬虫類、果物、野菜など幅広いものを食べます。飼育下でも同様に、多様な食事を与えることで健康を維持することができます。

オニプレートトカゲの入手方法と価格相場

オニプレートトカゲの販売店と選び方のポイント

オニプレートトカゲは、日本国内の爬虫類専門店やエキゾチックアニマルを扱うペットショップ、オンラインショップなどで購入することができます。ただし、取り扱い店舗は限られているため、事前に在庫状況を確認するのがおすすめです。

購入できる場所の例：

• 爬虫類専門店（店頭販売）
• エキゾチックアニマルを扱うペットショップ
• 爬虫類イベントやエキゾチックアニマルの即売会
• オンラインショップ（爬虫類販売サイト）

選び方のポイント：
健康なオニプレートトカゲを選ぶために、以下の点をチェックしましょう。

✅ 体の状態：痩せすぎていないか、皮膚が乾燥しすぎていないか確認
✅ 目の輝き：目がクリアで濁っていないか確認
✅ 動き：しっかりと歩き、反応が良い個体を選ぶ
✅ 鼻や口周り：鼻水や泡状のよだれが出ていないかチェック
✅ 販売者の知識：適切な飼育方法を説明してくれる販売店を選ぶ

特に、初心者の方は爬虫類専門店での購入をおすすめします。店員に飼育方法を相談できるため、安心して迎えることができます。

オニプレートトカゲの値段相場と価格の違い

オニプレートトカゲの価格は、大きさや状態、販売店によって異なります。一般的な価格相場は以下のとおりです。

サイズ	価格相場
ベビー（幼体）	10,000円～15,000円
亜成体	15,000円～25,000円
成体	20,000円～35,000円

価格に影響する要因

• 年齢・サイズ：成長するほど価格が上がる
• 状態・健康面：健康な個体はやや高価
• 販売店：専門店のほうが安心だが、やや高めの傾向

また、オニプレートトカゲは比較的流通量が少ないため、時期によっては品薄になることもあります。価格が変動することもあるため、購入を検討している場合はこまめに販売情報をチェックするとよいでしょう。

オニプレートトカゲの飼育環境を整えよう

必要な飼育用品とケージのレイアウト

オニプレートトカゲを健康に飼育するためには、適切なケージと環境を整えることが重要です。ここでは、必要な飼育用品とレイアウトのポイントを紹介します。

✅ 必要な飼育用品一覧

アイテム	役割	推奨サイズ・種類
ケージ	生活スペース	90cm以上（成体の場合）
床材	体を傷つけず湿度調整	ヤシガラ、砂系の床材
シェルター	隠れ家	岩や流木など
紫外線ライト	ビタミンD合成に必要	UVBライト（5.0～10.0）
バスキングライト	体温調節のため	40W～75W（ケージサイズに応じる）
水入れ	水分補給用	大きめの容器

✅ ケージレイアウトのポイント

• 広さ：オニプレートトカゲは地表を歩き回るため、横幅の広いケージを選ぶ（最低でも90cm推奨）。
• 床材：乾燥しすぎを防ぐため、ヤシガラや砂系の床材を使用し、適度な湿度を維持する。
• シェルター：ストレス軽減のために複数設置する（岩・流木・コルクバークなどが最適）。
• 水容器：深すぎず、こぼれにくいものを選ぶ（適度な湿度維持にも役立つ）。

温度・湿度管理の重要性と適切な設定

オニプレートトカゲは変温動物のため、適切な温度と湿度を維持することが健康管理のカギとなります。

✅ 適切な温度設定

環境	温度目安
バスキングスポット（ホットスポット）	35～40℃
ケージ内の一般エリア	26～30℃
夜間温度	20～25℃

バスキングライトを設置し、ホットスポットを作ることで、オニプレートトカゲが適切に体温調節できる環境を整えましょう。

✅ 湿度管理

• 湿度の目安：40～60％
• 湿度が低いときの対策：霧吹きや水容器の設置で適度に保つ
• 湿度が高すぎるときの対策：換気をよくし、床材の交換を行う

湿度が低すぎると脱皮不全を引き起こす可能性があるため、定期的に湿度計でチェックするのがおすすめです。

適切な温度・湿度管理を行うことで、オニプレートトカゲが快適に過ごせる環境を整えましょう。

オニプレートトカゲの餌と給餌方法

オニプレートトカゲの主な餌と適量（餌量）

オニプレートトカゲは 雑食性 のため、動物性タンパク質と植物性食品をバランスよく与えることが重要です。

✅ 主な餌の種類

食材	例	与え方
昆虫	コオロギ、デュビア、ミルワーム、シルクワーム	生き餌or冷凍を解凍して与える
野菜・果物	小松菜、チンゲン菜、ニンジン、リンゴ、バナナ	みじん切りor細切りで与える
人工飼料	爬虫類用ペレット、レプトミン	水でふやかして与える

✅ 餌の適量（餌量）

• 成体：昆虫5～10匹＋野菜適量（週2～3回）
• 幼体：昆虫5～7匹＋野菜適量（毎日または1日おき）
• 人工飼料：昆虫と併用する場合、週1～2回程度

また、カルシウム不足を防ぐため、餌に カルシウムパウダー や ビタミンD3 を添加することをおすすめします。

野菜は食べる？バランスの良い食事とは

オニプレートトカゲは野菜も食べることができますが、個体によっては好んで食べないこともあります。その場合は、以下の方法を試してみましょう。

✅ 野菜を食べさせるコツ

1. 昆虫と混ぜる：コオロギやデュビアの上に細かく刻んだ野菜をのせる
2. 果物を少量混ぜる：バナナやリンゴの香りで興味を引かせる
3. 人工飼料と混ぜる：レプトミンやペレットと一緒に与える

また、 レタスやほうれん草は避ける ようにしましょう。これらの野菜には シュウ酸 が含まれ、カルシウムの吸収を妨げる可能性があります。

餌を食べないときの原因と対策

オニプレートトカゲが餌を食べない場合、以下のような原因が考えられます。

✅ よくある原因と対策

原因	対策
環境の変化（引っ越し直後）	新しい環境に慣れるまで待つ（1週間ほど様子を見る）
温度・湿度が適切でない	温度が低すぎると消化不良を起こすため、適正な環境に調整
餌の種類に飽きた	昆虫や野菜をローテーションする
ストレス（騒音・振動など）	静かな場所で飼育し、シェルターを増やす
病気や脱皮前	体調不良の兆候がないか観察し、必要なら爬虫類専門の病院へ

特に 脱皮前は食欲が落ちる ことが多いため、無理に食べさせず様子を見ましょう。

適切な餌と給餌方法を知ることで、オニプレートトカゲの健康を維持しやすくなります。

オニプレートトカゲの性格と接し方

オニプレートトカゲはなつくのか？

オニプレートトカゲは犬や猫のようになつく爬虫類ではありませんが、 適切な接し方をすれば慣れる ことは可能です。個体によって性格は異なりますが、基本的に おとなしく温厚 な傾向があります。

✅ なつきやすい個体の特徴

• 長期間同じ環境で飼育されている
• 定期的に餌を手から与えている
• ストレスが少なく、リラックスできる環境で飼育されている

なつかせるためには 焦らずじっくり時間をかけることが大切 です。

✅ オニプレートトカゲを慣れさせる方法

1. ケージの外からゆっくり声をかける（飼い主の存在に慣れさせる）
2. ピンセットで餌を与える（直接手から食べるようになれば慣れてきた証拠）
3. 無理に触らない（怖がるうちは無理にハンドリングしない）
4. 優しく撫でる（背中やアゴの下をそっと撫でると落ち着く個体もいる）

こうした積み重ねで 警戒心を解く ことができます。

オニプレートトカゲは噛む？注意すべきポイント

オニプレートトカゲは基本的に おとなしく攻撃的ではない ですが、以下のような場面では 噛むこともある ので注意が必要です。

✅ 噛まれる主な原因

原因	対策
驚かせた（急な動き・大きな音）	ゆっくり動き、静かな環境を作る
空腹時に手を近づけた	先に餌を与えてから触る
ストレスが溜まっている	触る回数を減らし、落ち着く環境を整える
脱皮前で機嫌が悪い	脱皮が終わるまでそっとしておく

また、噛まれた場合でも 毒はなく、噛む力もそれほど強くない ため、大きなケガにはなりにくいです。ただし、感染症予防のため 噛まれたらすぐに傷口を洗い、消毒する ようにしましょう。

ハンドリングのコツと触る際の注意点

オニプレートトカゲを 無理に持ち上げるとストレスを感じる ため、ハンドリングの際は慎重に行う必要があります。

✅ 正しいハンドリング方法

1. 手のひらを下からそっと差し込む（上から掴むのはNG）
2. ゆっくりすくい上げる（急な動きを避ける）
3. しっかり体を支える（不安定だと暴れる可能性あり）
4. 短時間で終わらせる（最初は1～2分程度から始める）

また、 長時間のハンドリングはストレスの原因 になるため、短時間で終えるのがポイントです。

オニプレートトカゲの性格を理解し、適切な接し方をすることで、より良い関係を築くことができます。

オニプレートトカゲの寿命と健康管理

オニプレートトカゲの平均寿命と長生きさせるコツ

オニプレートトカゲの平均寿命は 10～15年 程度とされており、適切な環境で飼育すれば それ以上長生きする個体 もいます。

✅ 長生きさせるためのポイント

1. 適切な温度・湿度を維持する（寒すぎると免疫力が下がる）
2. バランスの取れた食事を与える（昆虫＋野菜＋サプリメント）
3. ストレスを減らす（頻繁に触りすぎない、静かな環境を作る）
4. 定期的に健康チェックをする（異変に早く気づく）

これらを意識することで、オニプレートトカゲの寿命を延ばすことができます。

病気の兆候と対処法

オニプレートトカゲが健康を維持するためには、 日々の観察が重要 です。以下のような異変が見られたら、すぐに対策を講じるか 爬虫類専門の動物病院 に相談しましょう。

✅ よくある病気と症状・対策

病気・症状	兆候	対策
脱皮不全	皮膚が剥がれきらず残る	湿度を上げ、ぬるま湯で軽くふやかす
クル病（代謝性骨疾患）	骨が変形、歩き方がおかしい	UVBライトを適切に使用し、カルシウムを補給する
拒食（餌を食べない）	食欲がない、体重減少	温度管理を見直し、好みの餌を試す
口内炎	口の中が赤く腫れる	飼育環境の衛生管理を徹底し、獣医に相談
ダニ・寄生虫	体に黒い点やかゆがるしぐさ	こまめにケージを掃除し、専用の薬を使用

✅ 健康チェックのポイント

• 食欲があるか？（突然食べなくなった場合は要注意）
• 活動量が落ちていないか？（ぐったりしている、動きが鈍い）
• 目や口周りに異常はないか？（充血や腫れがないか）
• 脱皮はスムーズにできているか？（皮が剥がれず残っていないか）

少しでも異変を感じたら、 早めに対策をとることが重要 です。

オニプレートトカゲを健康に長生きさせるためには、 日々の観察と適切な環境管理がカギ となります。

オニプレートトカゲの飼育に関するQ&A

ここでは、オニプレートトカゲの飼育に関して よくある質問 をQ&A形式でまとめました。

オニプレートトカゲは初心者でも飼える？

✅ A: はい、比較的丈夫で温厚な性格のため、 爬虫類初心者でも飼育しやすい種類 です。ただし、適切な温度・湿度管理やバランスの取れた食事が必要なため、基本的な飼育知識を学んでから迎え入れましょう。

オニプレートトカゲの値段はどのくらい？

✅ A: 一般的な販売価格は 15,000～30,000円 ほどですが、個体のサイズや状態によって異なります。 ブリーダーや爬虫類専門店 で購入すると、より健康な個体に出会える可能性が高いです。

オニプレートトカゲは多頭飼いできる？

✅ A: 基本的には 単独飼育が推奨 されます。
複数飼育すると ケンカやストレス の原因になりやすく、特にオス同士は縄張り争いをすることがあるため注意が必要です。どうしても多頭飼育したい場合は、 十分な広さのケージを用意し、相性を慎重に観察する ことが重要です。

オニプレートトカゲはどのくらいの頻度で餌をあげるべき？

✅ A: 餌の頻度は 成体と幼体で異なります。

• 幼体（～1歳）：毎日～1日おきに昆虫と野菜を与える
• 成体（1歳以上）：週2～3回、適量の昆虫＋野菜を与える

また、カルシウムパウダーを 週に2～3回 ふりかけることで、骨の健康を維持できます。

オニプレートトカゲを触るときの注意点は？

✅ A: 無理に触ると ストレス を感じてしまうため、以下のポイントを守りましょう。

• ゆっくり手を近づける（急な動きはNG）
• 正面からではなく横や下からすくうように触る
• 長時間触らない（最初は1～2分程度）
• 無理に持ち上げない（不安定になると暴れる可能性あり）

慣れてくると 背中や顎を優しくなでる こともできるようになりますが、個体によって性格が異なるため、無理にスキンシップを取らないことが大切です。

オニプレートトカゲを飼う際の注意点は？

✅ A: オニプレートトカゲの飼育で特に気をつけるべきポイントは以下の通りです。

1. 温度管理をしっかりする（寒すぎると拒食や病気の原因になる）
2. 湿度を適切に保つ（低すぎると脱皮不全を起こす）
3. 偏った食事にならないようにする（昆虫＋野菜をバランスよく）
4. 無理に触らない（ストレスを与えると噛むこともある）
5. 定期的に健康チェックを行う（食欲や行動に異常がないか確認）

オニプレートトカゲの購入先は？

✅ A: 爬虫類専門店、エキゾチックアニマルを扱うペットショップ、爬虫類イベント（レプタイルズショーなど）などで購入できます。

また、 信頼できるブリーダー から直接購入するのもおすすめです。個体の状態や性格について詳しく聞くことができるため、健康なオニプレートトカゲを迎えられる可能性が高くなります。

オニプレートトカゲは丈夫で飼いやすいが、適切な飼育管理が重要！

オニプレートトカゲは 比較的丈夫で飼いやすい爬虫類 ですが、適切な温度・湿度管理やバランスの取れた食事、ストレスの少ない環境作りが 長生きのポイント となります。

また、なつきやすい個体もいるため、焦らず時間をかけて接することで、飼い主との距離を縮めることも可能です。

これからオニプレートトカゲを飼育する方は、本記事を参考にして 快適な環境を整え、大切に育ててあげてください！

オニプレートトカゲの飼育まとめ

オニプレートトカゲは 丈夫で飼いやすいトカゲ で、爬虫類初心者にもおすすめの種類です。しかし、健康に長生きさせるためには、 適切な環境管理とバランスの取れた食事が不可欠 です。

✅ オニプレートトカゲ飼育のポイント

1. 飼育環境の整備
   • 温度：バスキングスポット35℃、ケージ内は25～30℃を維持
   • 湿度：脱皮不全を防ぐため50～70%に調整
   • ケージサイズ：最低でも90cm×45cm×45cm以上
2. 食事管理
   • 昆虫（コオロギ・デュビアなど）＋野菜（小松菜・チンゲンサイなど）をバランスよく与える
   • カルシウムパウダーを週2～3回ふりかける
   • 成体は週2～3回、幼体は1日おきに給餌
3. 性格と接し方
   • 基本的に温厚でなつく個体もいるが、無理なハンドリングはストレスの原因に
   • 触るときは 下からゆっくり持ち上げる のがコツ
   • 急に触ると噛まれることもあるので注意
4. 健康管理と寿命
   • 平均寿命は10～15年
   • 健康維持のために定期的に 脱皮・食欲・活動量 をチェック
   • 異変を感じたら早めに 爬虫類専門の動物病院 に相談
5. オニプレートトカゲの購入
   • 爬虫類専門店やブリーダー、爬虫類イベントで健康な個体を選ぶ
   • 販売価格は 15,000～30,000円 前後

オニプレートトカゲは丁寧な管理で長生きする！

オニプレートトカゲは 比較的おとなしく、人に慣れやすい ため、適切に接すれば 信頼関係を築くことも可能 です。

適した環境と正しい飼育方法を守ることで、 健康で長生きするオニプレートトカゲを育てることができます。ぜひ、大切にお世話してあげてください！