オニプレートトカゲは、その頑丈な体とユニークな見た目から爬虫類愛好家に人気のトカゲです。しかし、「ハンドリングはできるの？」「噛むことはある？」「餌を食べないときはどうすれば？」といった疑問を持つ飼育者も多いでしょう。
本記事では、オニプレートトカゲのハンドリング方法を中心に、飼育のコツや注意点を詳しく解説します。飼育環境の整え方や餌の与え方、ハンドリングのポイントを押さえれば、オニプレートトカゲとの信頼関係を築くことができます。
これから飼育を考えている方はもちろん、すでに飼っているけれどハンドリングに不安がある方も、ぜひ参考にしてください！
オニプレートトカゲとは？基本情報と特徴
オニプレートトカゲは、その頑丈な鱗と力強い見た目が特徴的なトカゲで、飼育しやすいことから爬虫類愛好家の間で人気があります。ここでは、オニプレートトカゲの基本情報や寿命について詳しく解説します。
オニプレートトカゲの生態と分布
オニプレートトカゲ（学名: Gerrhosaurus major）は、アフリカ大陸に広く分布するプレートトカゲの一種です。主にサバンナや森林周辺に生息し、地表や岩場の隙間を好む半地上性のトカゲです。
このトカゲの最大の特徴は、背中を覆う頑丈な鱗です。まるで鎧をまとっているような外見で、外敵から身を守る役割を果たしています。自然界では、落ち葉や岩の隙間に隠れながら、昆虫や果実、小動物を捕食する雑食性の生き物です。
飼育下では、比較的おとなしく、適切な環境を整えれば飼いやすいトカゲですが、警戒心が強いためハンドリングには工夫が必要です。
オニプレートトカゲの寿命と成長
オニプレートトカゲの平均寿命は、10〜15年と比較的長寿です。しっかりとした飼育環境を整え、バランスの取れた食事を与えることで、より長く健康に飼育することが可能です。
成長すると全長30〜45cmほどになり、オスのほうがメスよりも大きくなる傾向があります。幼体の頃は警戒心が強いですが、成長とともに落ち着いてくる個体も多く、適切に慣らせばハンドリングも可能になります。
オニプレートトカゲは、適切な環境で飼育すれば丈夫で飼いやすいトカゲですが、ハンドリングにはコツが必要です。
オニプレートトカゲの飼育方法
オニプレートトカゲは比較的丈夫なトカゲですが、適切な環境を整えなければ健康を損なうこともあります。ここでは、飼育環境の作り方や餌の与え方、さらには販売価格について詳しく解説します。
必要な飼育環境とケージの選び方
オニプレートトカゲの飼育には、以下のポイントを押さえた環境が必要です。
✔ ケージのサイズ
オニプレートトカゲは最大で45cm程度に成長するため、90cm×45cm×45cm以上のケージが理想的です。広いスペースを確保し、ストレスを軽減しましょう。
✔ 床材
ヤシガラやウッドチップ、土系の床材がおすすめです。湿度を適度に保てる素材を選びましょう。
✔ 温度管理
- 昼間：28〜32℃
- バスキングスポット（ホットスポット）：35〜40℃
- 夜間：25℃前後
ホットスポットにはバスキングライトを設置し、トカゲが体を温められる環境を作ります。また、温度が下がりすぎないようにヒートマットの使用も検討しましょう。
✔ 湿度管理
湿度は**50〜70％**が理想です。霧吹きを定期的に行い、湿度を適切に保ちます。
✔ 隠れ家の設置
オニプレートトカゲは警戒心が強いため、安心できるシェルターや流木を設置しましょう。ストレス軽減に役立ちます。
餌と食べないときの対処法（野菜は食べる？）
✔ オニプレートトカゲの主な食事
オニプレートトカゲは雑食性で、以下のような餌をバランスよく与えるのが理想です。
- 昆虫類（コオロギ、デュビア、ミルワームなど）
- 野菜類（小松菜、チンゲンサイ、ニンジン、カボチャなど）
- 果物（バナナ、リンゴ、ベリー類 ※与えすぎ注意）
- 人工飼料（爬虫類用のフード）
基本的には昆虫食中心ですが、野菜や果物も適量与えることで栄養バランスを整えられます。特にカルシウムを補うために、野菜類は定期的に与えるのが望ましいです。
✔ 餌を食べないときの対処法
- 環境の温度が低すぎないか確認する
- ストレスを感じていないかチェックする（ケージの位置変更や隠れ家の不足）
- 餌の種類を変えてみる（デュビアやミルワームを試す）
- ピンセットで動きをつけて興味を引く
特に環境の変化やストレスが原因で餌を食べないことがあるため、焦らずに原因を探りましょう。
オニプレートトカゲの価格と販売情報
✔ オニプレートトカゲの値段相場
オニプレートトカゲの販売価格は1万円〜3万円が一般的です。個体のサイズや模様、販売店によって価格が異なります。
✔ どこで購入できる？
- 爬虫類専門店
- エキゾチックアニマルを扱うペットショップ
- 爬虫類イベント（レプタイルズショーなど）
- オンラインショップ（輸送時のリスクがあるため要注意）
購入の際は、**健康な個体かどうか（目がクリアで、痩せすぎていないか）**を確認しましょう。
オニプレートトカゲのハンドリング方法と注意点
オニプレートトカゲは比較的おとなしい性格ですが、警戒心が強く、無理に触ろうとするとストレスを感じてしまいます。ここでは、オニプレートトカゲの性格や噛むリスク、ハンドリングのコツについて詳しく解説します。
オニプレートトカゲの性格と噛むリスク
オニプレートトカゲは基本的に温和な性格ですが、臆病で警戒心が強い個体が多いです。特に迎えたばかりの個体や、環境に慣れていない場合は、ハンドリングを無理にすると逃げようとしたり、防御的な行動を取ったりすることがあります。
✔ 噛むことはある？
オニプレートトカゲは攻撃的ではありませんが、強いストレスを感じたり、驚いたりすると噛むことがあります。とはいえ、顎の力はそれほど強くなく、大きな怪我につながることは少ないです。しかし、ハンドリングに失敗すると警戒心が強まり、今後の触れ合いが難しくなるため、慎重に慣らしていくことが重要です。
✔ 噛まれないための注意点
- 無理に捕まえようとしない（急に手を出すと驚かせてしまう）
- 背後から触らない（視界に入るようにゆっくり近づく）
- 慣れるまではピンセットで餌を与えて信頼を築く
ハンドリングのコツと慣れさせる方法
オニプレートトカゲのハンドリングを成功させるには、信頼関係を築くことが重要です。突然触ろうとするのではなく、少しずつ慣らしていくことを意識しましょう。
✔ ステップ1：環境に慣れさせる
新しく迎えた個体は、最初の1〜2週間はなるべく触らずに、環境に慣れさせます。静かな場所にケージを置き、エサやりやメンテナンスの際に存在に慣れさせましょう。
✔ ステップ2：エサを使って信頼を築く
ピンセットを使って餌を与えることで、「手＝怖いもの」ではなく「手＝ご飯がもらえるもの」と認識させます。
✔ ステップ3：ケージ内で手を近づける
餌を食べることに慣れたら、ゆっくりと手を近づけてみましょう。驚いたり逃げたりしないようなら、指先で軽く触れることから始めます。
✔ ステップ4：ゆっくり持ち上げる
手のひらをオニプレートトカゲの下に差し入れ、優しく持ち上げます。上から掴まず、下から支えるようにするのがポイントです。
ストレスを与えない触れ合い方
ハンドリングをするときは、トカゲのストレスを最小限に抑えることが大切です。
✔ ハンドリング時の注意点
- 長時間のハンドリングは避ける（1回5〜10分程度にとどめる）
- 落ち着いた環境で行う（騒がしい場所ではなく、静かな環境で）
- 無理に掴まず、自ら手に乗るのを待つ
オニプレートトカゲがハンドリングに慣れれば、リラックスした状態で手の上に乗ることもあります。信頼関係を築きながら、無理のない範囲で触れ合いを楽しみましょう！
まとめ｜オニプレートトカゲと楽しく付き合おう
オニプレートトカゲは、丈夫で飼いやすいトカゲですが、警戒心が強く、ハンドリングにはコツが必要です。本記事では、オニプレートトカゲの基本情報から飼育方法、ハンドリングのポイントまで詳しく解説しました。
✔ 本記事のポイント
- オニプレートトカゲは温和だが警戒心が強い
- 飼育環境は適度な湿度と広めのスペースが必要
- 餌は昆虫を中心に、野菜や果物も適度に与える
- 無理なハンドリングはNG！少しずつ信頼関係を築く
- 噛まれるリスクを避けるため、焦らず慎重に接する
適切な環境を整え、ゆっくりと時間をかけて慣らせば、オニプレートトカゲとの触れ合いを楽しむことができます。焦らずじっくりと向き合いながら、オニプレートトカゲとの暮らしを満喫しましょう！
