ロシアリクガメの最大サイズは？大きさや体重、飼育のポイントを解説

ロシアリクガメは、日本でも人気の高いリクガメの一種です。比較的小型のリクガメとして知られていますが、実際の最大サイズはどのくらいになるのでしょうか？また、年齢とともにどのように成長し、体重はどれくらいになるのか気になる方も多いはずです。

本記事では、ロシアリクガメの平均的な大きさや最大サイズ、成長の目安を詳しく解説します。さらに、適切な飼育環境や餌の頻度、なつく性格なのかといった疑問にもお答えします。リクガメのサイズランキングも紹介するので、他のリクガメと比較しながら、飼育の参考にしてください！

ロシアリクガメの基本情報と特徴
1. ロシアリクガメとは？原産地や生息環境
2. ロシアリクガメの寿命はどのくらい？
ロシアリクガメの最大サイズと成長の目安
ロシアリクガメの飼育と健康管理
リクガメの大きさランキングと比較
1. リクガメの種類別大きさランキング
2. ロシアリクガメは他のリクガメと比べて大きい？
まとめ：ロシアリクガメのサイズと飼育のポイント

ロシアリクガメの基本情報と特徴

ロシアリクガメとは？原産地や生息環境

ロシアリクガメ（学名：Agrionemys horsfieldii）は、ユーラシア大陸の乾燥地帯に生息するリクガメの一種です。主にロシア南部、ウズベキスタン、カザフスタン、アフガニスタンなどのステップ地帯や砂漠地帯に分布しています。

この地域は気温の変化が激しく、夏は40℃以上、冬は氷点下になることも珍しくありません。ロシアリクガメは、この厳しい環境に適応するため、冬眠や夏眠を行いながら生き延びる特徴を持っています。地面に穴を掘って身を守る習性があるため、飼育下でも床材の厚みや隠れ家の確保が重要です。

ロシアリクガメの寿命はどのくらい？

ロシアリクガメの寿命は、飼育環境や個体の健康状態によりますが、一般的には 20〜40年 と言われています。野生では天敵や気候の影響を受けるため、寿命は短くなる傾向がありますが、適切な飼育環境を整えれば長生きさせることが可能です。

健康に長生きさせるためには、以下のポイントが重要になります。

適切な温度管理：紫外線ライトやヒーターを使用し、温度を適切に保つ
バランスの取れた食事：野菜やカルシウムを含む餌を与える
広い飼育スペースの確保：運動不足を防ぐために、十分なスペースを用意

ロシアリクガメは比較的丈夫なリクガメですが、飼育環境によっては病気になることもあります。特に、低温や湿度の管理を怠ると呼吸器系の病気にかかるリスクが高まるため、注意が必要です。

ロシアリクガメの最大サイズと成長の目安

ロシアリクガメの平均サイズと最大サイズ

ロシアリクガメは 小型のリクガメ に分類されますが、成長するとそれなりの大きさになります。

平均サイズ：甲長 15〜20cm
最大サイズ：甲長 25cm前後

オスとメスでは成長する大きさに違いがあり、 メスの方がやや大きくなる傾向 があります。オスは甲長15〜18cmほどで成長が止まることが多いですが、メスは20cm以上に成長することもあります。

ロシアリクガメのサイズは個体差があり、飼育環境や食生活によっても変わるため、最大サイズまで育つかどうかは一概には言えません。しかし、適切な飼育環境を整えることで健康的に成長させることができます。

年齢ごとの大きさの変化と成長スピード

ロシアリクガメの成長速度は、生まれた環境や餌の与え方によって変わりますが、一般的な成長の目安は以下の通りです。

年齢	甲長の目安
0〜1歳	5〜7cm
1〜3歳	7〜12cm
3〜5歳	12〜15cm
5〜10歳	15〜20cm
10歳以上	18〜25cm（最大サイズに到達）

ロシアリクガメは 成長が早いのは最初の数年 で、5歳頃までに急激に大きくなります。その後は成長が緩やかになり、10歳前後でほぼ成体のサイズに達します。

ロシアリクガメの体重の目安

ロシアリクガメの体重は 大きさと比例 しますが、成長段階によって以下のような目安があります。

幼体（0〜1歳）：50〜150g
若亀（3〜5歳）：300〜700g
成体（10歳以上）：800g〜1.5kg

成体のロシアリクガメは 約1kg前後 になることが多いですが、特に大きな個体では 1.5kg以上 になることもあります。体重が急激に増えたり減ったりする場合は、食事や体調に問題がある可能性があるため、注意が必要です。

健康的な成長のために大切なこと

過剰に餌を与えすぎると肥満になるため、適切な餌の量を調整する
バランスの取れた食事（繊維質の多い野菜）を与える
定期的に体重を測り、成長の記録をつける

ロシアリクガメの飼育と健康管理

飼育環境の作り方と必要な飼育セット

ロシアリクガメを健康に育てるためには、適切な飼育環境を整えることが重要です。

必要な飼育セット

ケージ（飼育ケース）：最低でも 90cm×45cm の広さが必要（成体なら120cm以上が理想）
床材：ヤシガラ土、ウッドチップ、砂など（穴を掘る習性があるため深めに敷く）
シェルター：隠れ家となる流木やシェルターを設置
紫外線ライト：カルシウム吸収を促進するために必須（UVB10.0程度）
バスキングライト：日光浴の代わりとなる保温用ライト（ホットスポットは35℃前後に調整）
水皿：浅めの水皿を用意し、水分補給や入浴用に使う

温度・湿度の管理

日中温度：25〜30℃
バスキングスポット：35℃前後
夜間温度：20℃前後（冬はヒーターで保温）
湿度：40〜60%（乾燥しすぎると甲羅の成長に悪影響）

ロシアリクガメは乾燥した環境に適応していますが、適度な湿度も必要です。特に幼体のうちは 湿度不足で甲羅がデコボコに成長する ことがあるため、霧吹きや水入れを利用して適切な環境を維持しましょう。

ロシアリクガメの餌と適切な給餌頻度

ロシアリクガメは 草食性 で、野生では繊維質の多い草や葉を主食にしています。飼育下でも 低タンパク・高繊維 の食事を意識することが重要です。

主な餌の種類

野菜類：小松菜、チンゲンサイ、サニーレタス、カブの葉
野草類：タンポポ、オオバコ、クローバー（無農薬のもの）
補助的な餌：乾燥牧草（チモシー）、リクガメ専用フード
カルシウム源：ボレー粉、カトルボーン（イカの甲）、爬虫類用カルシウム剤

給餌頻度

成体（5歳以上）：1日1回
幼体（5歳未満）：1日2回

肥満を防ぐために、与えすぎに注意しましょう。特に、果物やタンパク質（豆類、動物性タンパク）は 消化不良や病気の原因 になるため、基本的には与えないようにします。

なつくって本当？ロシアリクガメの性格と接し方

ロシアリクガメは犬や猫のようにベタベタと懐くことはありませんが、 飼い主を認識して寄ってくる ことがあります。

なつくポイント

毎日同じ時間に餌をあげる（餌をくれる人だと認識する）
ゆっくり動いて優しく接する（急な動きは警戒される）
頭や甲羅を優しくなでる（ストレスを感じない程度に）

ただし、無理に触ろうとすると ストレスを感じてしまう ため、ロシアリクガメのペースに合わせて接することが大切です。個体によっては 手から餌を食べるほど慣れる こともあります。

リクガメの大きさランキングと比較

リクガメの種類別大きさランキング

リクガメにはさまざまな種類があり、大きさもそれぞれ異なります。ここでは、代表的なリクガメを 甲長の大きい順 にランキング形式で紹介します。

ランキング	種類	甲長の目安	特徴
1位	ガラパゴスリクガメ	100〜150cm	世界最大級のリクガメ
2位	アルダブラゾウガメ	90〜120cm	温厚で人懐っこい性格
3位	ケヅメリクガメ	60〜80cm	成長が早く飼育には広いスペースが必要
4位	ヒョウモンリクガメ	40〜60cm	美しい模様が特徴
5位	アカアシガメ	30〜40cm	高湿度環境を好む
6位	ギリシャリクガメ	20〜30cm	初心者向けの種類
7位	ロシアリクガメ	15〜25cm	小型で飼いやすい